
2008年05月10日
海中で出会う「おさかな」たちのこと、みなさんどこまでご存知ですか?
毎度おなじみのおさかなも、じっくり観察してみたり、よーく図鑑を読んでみると意外な一面がわかることがあります。
そんな楽しくて面白い「おさかな」の一面をみなさんにご紹介いたします。
可愛いイラストともども、みなさま水中ライフのお役に立てれば幸いです。
第1回目はダイバーの憧れ「サメ」です。
皆さんの中には、サメはすぐに人間を襲う恐ろしい生き物だと思っているからもいるかもしれません。
しかし、サメ類のほとんどは意外にも少食で大人しく、人間を攻撃するのはほんの数種類だけです。
サメは知れば知るほど奥が深いサメの世界をご紹介していきます。
サメは大きく、軟骨魚類という柔らかい骨で体を支えるグループに属しています。
世界中に約400 種が存在。世界中の海に広く分布しています。
体の大きさは種によって異なり、最大のジンベエザメ(体長約14 m)から最小のツラナガコビトザメ(体長約22 cm)までありますが、1 ~3 m のものが多いです。
サメの仲間の特徴として、
①立派な背ビレと尾ビレ。背ビレで体を安定させ、尾ビレを左右に動かすことよりサメは飛行機のように飛ぶように速く泳ぐことができる。
②水が排出される「えら孔(えらあな)」が5~7対あります(普通の魚は1対だけです)。
これは起源が古い魚類の特徴なのです。
③鋭い歯。サメの歯は独自に進化を遂げたもので象牙質の核がエナメル質覆われていて、アゴとしなやかにつながっています。その形はサメの種類、食べる物によって千差万別です。
④すごいウロコいわゆる「サメ肌」。後ほど詳しく説明しますが、サメのウロコは基本的に歯と同じ仕組みを持っています。

世界最大の魚。外洋の表層にすみ、口をあけて泳ぎ、主にプランクトンを食べます。
一緒に入った小魚も食べており、歯はありません。
性格はおだやか。
プランクトンを食べるサメは他にウバザメやメガマウスザメが知られている。
生息域:本州中部以南/世界の熱帯~亜熱帯の表層域

映画「ジョーズ」のモデルになったサメ。
人を襲った例もあるが、多くは泳ぐサーファーなどをウミガメを間違って襲撃していると言われています。
沖合の表層に住み、内湾にもよく現れます。
のこぎりの歯のようにギザギザがあります。
生息地:世界の亜熱帯・温帯海域の沿岸

猫のような顔つきからこの名がついたらしいです。
海藻が生えた、浅い岩礁の海に住んでいます。
海底を這うように泳ぎ、丈夫な歯でサザエなどを割って食べます。
生息域:沿岸浅海で水深100m以浅の岩礁や海藻が生えた海底

目が異常に横に突き出たその変わった頭の先端に目があり、非常に広い視野を持っています。
性格は臆病と言われ、ダイバーを襲った例などは報告されていません。
食性は魚類、軟体動物、小型のサメなど。
生息域:内湾や汽水の浅い海。本州中部以南/世界の暖海

原始的なサメの一種と考えられて、「生きた化石」と言われています。
深海に生息、調査が難しいため生態的な面はほとんど不明なままです。
額が角のように前に飛び出している独特の形態をしている。
餌を食べる時にアゴ(口)が前に飛び出し、逃げる生物を捕食すると考えられている。
大陸斜面の海底近くに生息まれに内湾に現れる。
生息域:相模湾。駿河湾、オーストラリア南東部、南アフリカ、ポルトガル、スリナム

簡単な見分け方はエラ孔の位置。
サメは体の横に、エイは体の側面(腹側)にあります。
また、サメは成長とともに歯と歯の間に順次新しい歯が生えるので大きさが異なる歯が並びます。
一方、エイは成長とともに歯も成長し、新しい歯は吻の先端部分に次々加わり、脱落歯の後には歯が補充されないので、大きさの整った歯が並びます。
ハンターであるサメの歯は使い捨てです。
歯が1本でも抜け落ちるとその歯は前に押し出されて、後ろでスタンバイしていた次の歯がセットされます。
新しく出てくる歯は、体の成長に合わせて大きくなっていきます。よくできてます。
一生に使う歯は約三万本ほどと言われています。

サメのウロコは正確には盾鱗(じゅんりん)と言い、ざらざらしたいわゆる「鮫肌」を構成しています。
大きく①速く泳ぐ②体を守るという2つの役割があります。
①盾鱗と盾鱗の間の小さな隙間に水を含むことで、周りの水と摩擦を起こさないような構成になっているので、つるつるした肌よりもはるかに速く、また安定した泳ぎを可能にするのです。
競泳用水着にもこの仕組みが採用されています。
②盾鱗は「盾」のつく名称どおり、盾の役割を果たします。
サメの種によっては、人間が肌をなでるだけで血まみれになってしまうほど鋭い盾鱗を持っているものがあります。
外洋性のサメはスピード重視のため盾鱗は水流安定のための機能が強く、盾としての機能はあまり果たしていません。
サメだけしか持っていないこの特殊な器官は、海の電磁波を感知するためのものです。
これは動物が動く時にだす弱い電力を感知するためのもので、地球上に存在する動物のなかでサメは最も優れていると言われています。
サメは捕食の際、臭いで獲物を嗅ぎつけ、次にこのロレンチーニ瓶でさらに細かい方向を割りだします。
しかし、この器官はたったの数十センチ先までしか機能しないととも言われており、砂の下に隠れてしまった魚を発見して捕食することに向いているのでは、と考えられています。
