世界の海を潜る WORLD WIDE REPORT 最後の楽園・ガラパゴス諸島の最高ポイント ダーウィン・ウォルフ島を目指す旅(1)

ガラパゴス諸島

2011年10月24日
写真/スールトレック(HP)
編集・構成/ダイブネット

ガラパゴス諸島って、どんなところ?

ガラパゴス諸島

1978年に、世界自然遺産の第一号に登録されて以来、来島者が増え続けているガラパゴス諸島。
ここは大陸から約1000kmも離れた海洋島。
これまで一度も陸と繋がったことがないと考えられ、独自の進化を遂げてきました。
1859年、チャールズ・ダーウィンが進化論「種の起源」を提唱したのはよく知られていることですが、それにはここ、ガラパゴス諸島での体験が大きく影響しています。
現在、名前が付いている島が123島。
洋上に点々と大きく広がっている島々は、ガラパゴス諸島が多様な生態系を持つことに深く起因しているようです。
諸島最大の島はイサベラ島で、次いで大きい島が、ガラパゴスの中心都市をもつサンタクルス島です。
「ダーウィン島」という島がありますが、実はここ、ダーウィンが目指した島であり、上陸した事実はないのだとか…。
また大小多くの島で形成されるガラパゴス諸島ですが、この島々を形成するホットスポットが西側の海底にあり、新しい島は西側からで出来てきます。
そして、徐々に東側に移動していくのです。
そのため、西側の島が溶岩質なのに比べ、東側の島は年月が経ち、緑豊か。
さらにナスカプレートの上にあるガラパゴス諸島は、今でも毎年東南東へ6cmほど移動しているのです。
生きものについては、ダーウィンフィンチやガラパゴスゾウガメ、リクイグアナやウミイグアナなど、類い稀なる多くの固有種が見られます。
それらは世界的に見ても大変貴重な生きものたちで、もちろん海の生態系も驚くほど豊かです。

世界最高峰の海

ハンマーヘッドの編隊
これぞダイバーの憧れ、ハンマーリバー

一度潜ればその魅力に取りつかれてしまうこと間違いなしのダイビングスポット、ガラパゴス諸島。
ここでは、大型の生き物たちとの遭遇とその圧倒的な数に、声を出して叫びたくなるような興奮を味わいます。
ダイバーなら、一生に一度は潜ってみたい場所でしょう。
ガラパゴス諸島の海は、大物からレアな小物まで、ありとあらゆる生きものたちに出会うことができます。
数百ものハンマーヘッドシャークの群れと泳いだり、シルキーシャーク(クロトガリザメ)の群れに囲まれたり、カメや人なつこいアシカやイルカ、ペンギン達にエスコートされるのも夢ではありません。
そして、多くのダイバーが最も会いたいと願う生物、ジンベイザメに会えるチャンスも充分あります。
でもいったいなぜ、これほどまでに多種多様な生物が見られるのでしょうか?
その理由として、海流の影響が挙げられます。
この辺の海域では、暖流と寒流が入り混じり、さらには深海から湧き上がる海流によって、海には豊富な栄養分が蓄えられています。
それだけに生物の種類、数ともに世界トップクラス。
生態系の頂点を極めるサメの仲間も多く見られるのです。
常に想像を超える出会いと感動で、多くの人々を魅了します。

ハンマーヘッドのアップ
物凄い数のハンマーヘッド

マンタ
お腹が真っ黒なブラックマンタも多い

アオウミガメ
悠々と泳ぐガラパゴスウミガメ

イルカ
イルカとの遭遇率も高い

見られる大型の生きものたちは季節によって異なりますが、ガラパゴスの魅力はただスケールが大きいことだけではありません。
小さな生きものたちの世界もとても魅力的です。
シーホース(タツノオトシゴ)やガラパゴス特有のウミウシは、一度見たらきっと目が離せなくなるでしょう。
ユニークな模様をしたウツボなどは被写体にもってこいです。
またバットフィッシュやカエルアンコウなど、変り種もたくさん生息しています。
ガラパゴスの海では、南国の色とりどりのサンゴが広がる地域とはまた違った水中世界を堪能できることでしょう。

レッドリップバットフィッシュ
奇妙な姿をしているレッドリップバットフィッシュ

豊かな生態系をもつガラパゴスの海ですが、いつどんな生きものに遭遇するかを正確に予期することはできません。
マンタやジンベイザメを見に出かけてもハンマーヘッドシャークやクジラに出会うこともあります。
暖かいシーズンにアイスのように冷たい水温になる可能性も忘れてはなりません。
しかしながら、船の乗組員はみな声を揃え、「期待されると予想は外れますが、しかしその予想を上回る出来事が起こる」と言います。
いろいろな可能性とコンディションを受け入れ、未知の遭遇に期待を膨らませてください。

【ガラパゴスの海洋生物について】

約300種いる魚類のうち、4分の1が固有種です。
海棲哺乳類については、約8万頭以上ものガラパゴスアシカとオットセイ、ニタリクジラ、マッコウクジラ、シャチ等多くのクジラの仲間が見られます。
またサメについては、前述した通り多くの種類が生息しています。
その他24種類のウニ、28種類のヒトデ、30種類のナマコ、600種類の軟体動物、100種類以上のカニ、333種類の藻類(その内35%はガラパゴス固有種)が生息。
44種類のサンゴが見られる壮大な海です。

大物を求めるなら、ダーウィン・ウォルフ島へ

ジンベイザメやハンマーヘッドなどの大物に会いたいなら、ダーウィン・ウォルフ島で潜るのが一番です。

<ダーウィン島>

ダーウィンアーチ
ダーウィンアーチのポイントは、ガラパゴスの中で最も興奮度の高いポイント

飛行場のある島からボートで18時間移動した、ほぼ赤道上に位置するダーウィン島は、7月~10月までジンベイザメが集まるポイントとなっており、多い時では1ダイブで複数頭のジンベエザメを見ることができます。
ダーウィン島では、ダーウィンアーチと呼ばれるアーチ型の岩礁の下、「シネマ」と呼ばれるポイント1カ所のみのダイビングとなります。
深度18m程の岩場で待機していると、ハンマーヘッドの群れや、ガラパゴスシャーク、魚群を追いかけるイルカが通過します。
ポイントの名前の通り、海底に座ってそれらを鑑賞する形になりますが、飽きることがありません。
このポイントで待機していると、やがてジンベイが現れるのでそのタイミングで岩場を離れ、ジンベイを追いかける形になります。
透明度はあまり良くないので、泳いでいると宇宙船のようなジンベイザメがいきなり目の前に現れるような出会い方をしますが、その感動はダイバーの冥利に尽きると言えるでしょう。
運がよければ、このダーウィン島でシャチやクジラなどの大型種も見ることができます。
また、ダーウィン島周辺は良い漁場にもなっているため、漁に来ている船がダイブクルーズに魚を売りにくることもあります。
セミエビが、なんと4ドルで買えたりするので、チャンスがあれば新鮮な魚介を食べられます。

<ウォルフ島>

ここには、ダイブポイントが複数あります。
ただし、ジンベイザメはこの島までは来ません。
この島のポイントでは大型ハンマーヘッドの群れや、ガラパゴスシャーク、ホワイトチップシャークなどを見ることができます。
珍種のレッドリップバットフィッシュも、この島のポイントで見ることができます。
この海域は潮流が早いので、充分なダイブ経験が必要かもしれません。

ジンベエザメ
プランクトンの多い海にはジンベイザメが集まってくる

シーズナリティと海のコンディション

ガラパゴスの気候は6月~11月までが乾季、12月~5月までが雨季となります。
12月~5月までは18~28℃と水温が高く、ダイビングするにはとてもいい時期になります。
しかし大物や魚影の濃さを求めるなら、16~20℃まで水温が低下する冬場の6月~11月頃がオススメです。
特にジンベイザメに会いたいなら、水温が15℃位まで下がる6~10月下旬がベストシーズンになります。
この時期は、いつもは見ることのできないガラパゴスの海を堪能できます。
水温は季節やコンディションによってとても冷たくなる場合があり、一分前までは25℃だったのに、急激に10℃以上も下がる事も。
一年を通して、温度の変化はとても激しいです。
5~7mmのウェットスーツとフードベストを着用するのがオススメです。
波やうねりは、毎回起こる可能性があります。
透明度については、通常15m~30m。
中でもダーウィン・ウォルフ島の透明度は最高です。
サンタクルス島近海では多くのプランクトンが発生することもありますが、それも諸島の海洋生物の大事な栄養分なのです。

ダイビングは、中級から上級者向け

ガラパゴス諸島の海の特徴として、速い海流、切り立った海中の崖、水温の低さ、水深の深さなどが挙げられます。
こういった様々な要素から、海がどのようなコンディションになるかは、実際そのときになってみないとわからないことが多いのです。
そのため安全面からも、ビギナーには向かず、中級から上級者ダイバー向けとなります。
クルーズ船ダイビングでは、最低50本のダイビング経験をボーダーラインと決めています。
ダイビングする際には、海のコンディションを念入りに理解し、万全な準備と心構えで挑み、大自然の驚異を満喫しましょう。

ダーウィン・ウォルフ島へ行くなら、ダイビングクルーズで

ダーウィン・ウォルフ島へ行くには、クルーズでなければ行けません。
そして、多くはドリフトダイビングになります。
特にダーウィン・ウォルフ島周辺は流れが強いので、潮の流れに逆らわずガイドの指示に従ってダイビングを楽しみます。
船はダイバーの気泡を追い、常にダイバーの真上で待機しているので、無理をせず楽に浮上します。
1日最大3ダイブとなり、通常朝一のダイビングでディープダイビングを行います。
変温躍層が予想されるため、十分に暖かい装備を心がけましょう。
海況が変化しやすいダーウィン・ウォルフ島付近で行うダイビングは、ガラパゴスダイビングの中でも難易度が高いと言われています。
しかし、それだけに期待感も大きくなります。

渦巻く群れ
ガラパゴスはとにかく魚影が濃い

保険について

旅行社企画のガラパゴスダイビングツアーへの参加者は、次の保険に加入している証明を提示することが義務づけられています。

※詳細は利用旅行会社にお問い合わせください。

→次項はダイビングクルーズツアーのご案内です

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