
2008年11月10日
photo:新野 大(イルカの写真),茂木 みかほ(陸&動画)
text:茂木 みかほ(ダイブネット)
いつもに増して太陽が弱々しかった10月下旬。
私はずっとやりたいと思っていたドルフィンスイムを体験するため、御蔵島へと向かいました。
この島に向かう「さるびあ丸」は、東京・竹芝を「条件付き」で出航。
つまり御蔵島に着くかどうかは天候次第ということでしたが、「まぁ、何とかなるだろう」とテンションを上げつつ出発しました。
今回のツアーは、海の環境教育NPO bridgeが主催するもので、スタッフとごく少人数の参加者のみで実施されたものです。
メンバーの中には、bridgeの代表・伊東さんをはじめ、「ダイブネット」で干物の記事などを書いていただいている新野さんのお姿も。
楽しいメンバーとともに、御蔵島ツアーが始まりました。

東京から南へ200km、人口300人ほどの小さな島。
巨樹の森と、イルカの棲む海があり、この貴重な大自然を守りながら観光を楽しんでもらおうと、御蔵島では平成16年4月からエコツーリズムを開始。
独特な自然と文化、そして時間の流れをもつ魅惑の島です。

待ちに待ったドルフィンスイム。
しかし、初日は悪天候のため諦めざるをえませんでした。
翌日は朝一からできることに!
なのに、海を目の前にしてもなぜかテンションが上がりきらない様子の参加者一行。
原因は…。
海がうねり、所々に白波が立っていることでした。
到底「穏やかな」とは表現できませんでしたが、そこまでヒドイ状況でもないです。
これも御蔵島の面白さ、こういうときもあるさ。
と開き直ることにし、一行はこれからゲンさんの船「吉祥丸」で、海に繰り出そうとしていました。
皆、酔い止めを飲んで準備万端!?いざ出発。
出港するなり、ゴンッ、ゴンッ。
船底が波とぶつかる度に聞こえてくるにぶい音。
次の瞬間には、すごい揺れ…。
そんな中、船は果敢にも白波の上をジャンプするように進んでいきました。港付近はすごい波でしたが、少し沖まで行くと海況は落ち着きました。
早くイルカに逢いたい…。そう思うと、不思議と船の揺れはあまり気になりませんでした。
それにしても、私の人生初のドルフィンスイムは、想像以上にスリルあるものとなったのでした。
その日、私たちは他のどの船よりも先にドルフィンスイムに向かいました。
そのせいもあってか、海に入るやいなやイルカたちは私たち一行に興味津々。
さすが!船長・ゲンさんの読みは見事に的中。
「イルカはきっと、朝一のほうが状態がいい。明日は早朝に出航します。」
前日に参加者に伝えられたその言葉通り、イルカたちは最高のもてなしをしてくれました。

赤ちゃんイルカが近づいてきました

イルカとランデブー

こんなに近寄ってきてくれます

並走する仲良しイルカ
これまで私はイルカと泳ぎたくて、いくつかの場所でそういった体験をしたことがあります。
でもそのどれもが人間のコントロールが介入するものだったため、どこかきれいすぎて安全すぎるものでした。
それでも充分感動するものに違いなかったのですが。
今回野生のイルカと泳ぎ、全く違う感覚を覚えました。
どこまでも自由な感覚。あたりまえですが、フィールドが自然の海そのもので無限です。
その中を泳ぎ回るイルカの表情は、実に豊か。
横目でチラっと見て口を半開きにするイルカもいれば、すぐそばまで近づいてきて、しばらくこちらの様子を伺う赤ちゃんイルカもいました。
イルカたちのいろんな表情を間近で見ていると、自然と心が解き放たれていきました。
このときはお母さんイルカと、少し大きくなった赤ちゃんイルカのペアが仲良く泳ぐ姿が多く見られました。
ゆっく~り泳ぐイルカに接近。癒されます
想像以上に泳ぎが速い!
下の写真は左から、新野 海さん、ガイドの寺地さん、bridgeスタッフのこんちゃん、新野 大さん、bridgeスタッフのサカス君。
イルカといっぱい遊んだあとは、みんないい笑顔!
テンションも高めです笑。
風が強くて少し寒かったけれど、最高のドルフィンスイムとなりました。
今回お世話になったイルカ船「吉祥丸」のHPはこちら。
http://www11.ocn.ne.jp/~kissho/
ちなみに、ドルフィンスイムができるシーズンは大体4月~10月までの期間。
詳しい日程は、宿またはみくらしま観光協会にお問い合わせを。

決してお笑い芸人ではありません…