日本の極選スポット 世界遺産を潜る 北海道・知床半島「ダンゴウオに会いにいこう」(1)

日本の極選スポット 北海道・知床半島

2011年11月18日
写真&キャプション/知床ダイビング企画・関勝則(HP)
文章・構成/ダイブネット

雄大な自然と野生生物の宝庫である知床半島。この「知床」の語源となったのはアイヌ語の "シリ・エトク(Sir-etok)"で、「地の果て」の意味を持ちます。
ここは以前から映画やドラマの撮影地として有名でしたが、2005年7月に世界自然遺産に登録されて以来、より世界的に有名になり多くの観光客が訪れるようになりました
知床と言えば、エゾシカやヒグマ、オオワシやオジロワシ、シャチ、アザラシ等々、たくさんの野生の生きものたちを見ることができます。
実際訪れてみると、その生きものたちや大自然との距離感の近さに驚くことでしょう。
また海は、想像以上に鮮やかでユニークな生きものたちがいっぱい。独特な形態や色彩をもつ北の魚たちは、一度好きになると何度も見に行きたくなります。
そして知床は、数少ない流氷ダイビングができるスポットでもあります
氷の世界は、私たちを異次元の世界へと誘います。今回は知床・羅臼(ラウス)にあるダイビングショップ「知床ダイビング企画」さんのご協力を得て、世界遺産の海を紹介します。さあ、知床の海に、ドラマティックな出会いを探しにいきましょう。

知床半島って、どんなところ?

知床半島
知床半島の位置

2005年7月に、ユネスコ世界自然遺産に登録されました。
北海道の東側、道東と呼ばれるエリアの端にあり、北方領土に面した半島が「知床半島」で、この半島全体が「知床」と呼ばれているエリアになります。
知床半島はオホーツク海に細長く角のように突き出し、北西はオホーツク海に、南東は根室海峡に面します。
この半島の中で世界自然遺産登録地の面積は、71,100ヘクタールになります。
半島の先端にある知床岬から縦に真っ二つしたように住所が分かれ、北西のオホーツク海側にあるのが、斜里郡斜里町(しゃりぐんしゃりちょう)、南東の根室海峡側にあるのが目梨郡羅臼町(めなしぐんらうすちょう)のエリアです。
一般的には、北西側を「ウトロ」、南東側を「羅臼(らうす)」と呼びます。

「知床」が世界自然遺産に登録された理由

冬の流氷が運んでくる栄養塩は食物連鎖を支え、海と陸との繋がりを上手く保っています。
流氷が運ぶ栄養塩はプランクトンを養い、それは魚の餌となり、さらにそれはアザラシや海獣類、オオワシなどの鳥類の糧となります。
また、海で栄養をたっぷり蓄えたサケの仲間は川に遡上し、ヒグマやオジロワシの餌となり、これらの生きものの死骸は森の土へと返ります。
この海と山とのサイクルが見事な生態系のバランスを作り出しているのです。
ちなみに自然循環には欠かせない存在の流氷ですが、近年では海水温の上昇により接岸期が遅れてきていて、生きものたちへの影響が懸念されています。
また知床には絶滅危惧の動植物も生息していて、知床にしか生育しないシレトコスミレなど、とても貴重な種も多く存在します。
さらに希少な海鳥の生息地として重要であり、渡り鳥にとっても世界的に重要な地域となっています。
以上のような理由から、「知床」は世界自然遺産として登録が認められました。

オキアミ
流氷の下で成長した植物プランクトンを餌に、オキアミが爆発的に発生する。
夜集まるオキアミを撮影するために潜降すると、ライトに集まるオキアミで前が見えなくなり、やがては上も下も分からない。
オキアミの渦の中になすすべをうしなっていた。

シーズナリティ

知床の夏は短く、11月半ばには初雪が降り、6月ころまでは寒さが残っています。春~夏は霧が出ることもしばしば。
羅臼の気候は北海道の基準からすると比較的温暖で、陸上の年平均気温は5℃ほど、冬の最低気温は-15℃ほどです。
主に3~6月はシャチの群れとの遭遇率が高くなり、ダイビングのベストシーズンとしては、冬から春にかけてとなります。
知床半島は気温差が激しいので、出発前に現地に確認を。

次項は「ダイビングで会えるダンゴウオの仲間たち」です

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