
2008年6月7日(土)、お台場海浜公園では今年で13回目となる「東京ベイ・クリーンアップ大作戦」が実施された。
『東京港を泳げる海に!』をテーマに海浜、海底清掃ボランティア合わせて572名の参加者が、約1時間の清掃に汗を流した。
今回はこの活動について紹介する。
東京のお膝下であるお台場の海。今や海底にはゴミや汚泥がたまり、水質環境的にも決してよいとは言えない。
しかしこの場所にもハゼやカニなどたくさんの生物が棲息し、懸命に生きている。
海辺の環境は、時に私たちの憩いの場ともなる大切な存在だ。
お台場の海がもう少しきれいになれば…子どもたちが生物の生態観察をしながらシュノーケリングをしたり、みんながもっと安心して海に親しむことができるのではないか。
そんな切なる想いを抱く方々が集まり、お台場の海を泳げる海にしようと、平成8年6月から活動が始まった。


スキューバダイビング、またはスキンダイビングで海底のゴミを拾う。
清掃海域は、岸から沖合い約30メートルまでの水深3メートル範囲。
水中は透明度が悪く、海底は浮泥なのでダイバーが巻き上げると視界がさらに悪化してしまう悪環境。
そんな中当日は一般のスキューバダイバー67名、スキンダイバー30名、東京海上保安部4名と、全日本潜水連盟8名の計109名が参加した。

スキンダイバーのみなさん

安全のため、グループごとに1本のロープにつかまり潜る

視界の悪い中、懸命にゴミを探す


海底清掃を終えてきたダイバーさんたちがゴミ袋を見せてくれた。
ビニール袋やプラスチック製のものなど、いろんなゴミが拾われていた。
潜った感想を求めると、「水中はほとんど何も見えないです。
カニや貝は見られたけど、他の生きものはあまり確認できませんでした」と返事が返ってきた。
参加者は砂浜、公園周辺を「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」を分別しながら収集する。
当日は、一般企業、地元企業など関連機関の参加者計463名が集まった。

「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」を分けて拾う

砂浜のゴミ清掃班の中には、こんな大きな発砲スチロールのゴミを拾った方もいた
お台場海浜公園の干潟の水生生物を採取し、その生態を専門家(東京都島しょ農林水産総合センター)が解説をする。
今年は貝の水質浄化能力調査のため、砂浜を掘り起こして貝の棲みやすい環境づくりも行った。
通常お台場では砂浜の掘り起こしは禁止されているが、今回は調査のため許可を得て実施している。

東京都島しょ農林水産総合センターによる底引き網調査。
ドロメ、ボラの幼魚、マハゼなどの魚の他、ムラサキイガイやスジエビなどが見られた。
当日は海浜・海底合わせて可燃・不燃ゴミ合計約513kgを収集した。
今年は下記の日程で、お台場海浜公園内の海浜清掃のみ行う
※ダイバーによる海底清掃はしない
2008年9月6日(土)
2008年11月1日(土)
次年度以降もきれいな海・泳げる海を目指して実施予定。
海浜清掃への参加希望者は当日受付が可能。
スキューバ・スキンダイビングについては事前申込が必要。
(今年についてはスキューバによる清掃はもう行わない予定)申込み・問い合わせ等は主催者である「東京ベイ・クリーンアップ大作戦実行委員会事務局(港区スポーツふれあい文化健康財団内)」まで。
『東京湾』と聞くと、汚れた海を想像します。
埋め立てや生活廃水などにより、失われてしまった本来の姿…。
そんな風景を見るとどこか悲しいものを感じます。しかしそこはたくさんの生物が暮らす、時に私たちの心をも癒してくれる大切な水辺環境。
都会の真ん中にいながら、もっときれいな海に親しむことができたらどんなにいいことでしょう。
私たち人間の意識次第で、海の汚染に歯止めをかけることはできるのです。
まずはゴミを拾う前に、ゴミを捨てない心がけを持ちたいものですね。
今回この活動に参加されたみなさん、暑い中本当にお疲れ様でした!
東京ベイ・クリーンアップ大作戦
実行委員会事務局
(港区スポーツふれあい文化健康財団)
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