連載フォトコラム『色とりどりの世界~石垣島をめぐる大自然の物語~』第七回

フォトコラム

2015年7月31日

写真・文/内藤 明(HP)

毎月1回 石垣島の大自然を紹介

石垣島でネイチャーガイドを務める内藤明さんのフォトコラムです。石垣島に暮らして10年以上、海や森のツアーガイドをしながら壮大な自然やさまざまな生きものとふれ合ってきたあきら氏。日々、島の素晴らしさを発見し続けています。本コラムでは、刻々と移り行く大自然の風景や生きものたちのドラマをお届けします。意外と知らない島の日常風景や、気になる島料理のことなども飛び出すかも!? どうぞお楽しみに。

美しい写真を見ながら、ほんのひとときでも一緒に島を旅しているような気分に浸っていただければ幸いです。(毎月末日掲載予定)

第七回 『色に満ちた星・地球』

 空

私たちは、地球という星に住んでいる。

この星は、沢山の色に満ちている。こんなにも豊かな色に包まれた星は、この広い宇宙の中で地球くらいだろう。その中でも特にこの島の色あいは美しい。

太陽と海

太陽と海が織りなす風景が好きだ。特に、青と橙の2色が混ざり合う夕暮れの色には強く惹かれてしまう。

夕暮れの海

互いに主張せず、ゆっくりと混ざり合い、次第に溶け合っていくこの2色のように、沢山の人々と手を取り合いたい、夕暮れの海を見ているとそう思う。

夕暮れ

台風が近くにいる日の夕暮れは、なんだかとても騒がしい。少し湿った心地良い風が吹いて、紫やピンク色の不思議な色合いの空を前に、少しだけ心が揺さぶられる。

夕空

旅立った友を見送った日に見上げた夕空は、とてもとても、きれいだった。言葉は何もいらないな、そう思った。

雷鳴

漁に出たところで、雷鳴が遠くから聞こえてくる。逃げる場所もなく、とりあえず砂浜を目指す。次に聞こえてきた音は、海面を叩く雨の音だった

つやつやの海面

つやつやの海面から海底を覗きながら沖を目指す。「毎日こんなに穏やかだといいのに」。そう思うけれど、海の様子は毎日違う。私たちの心が日々変化するのと同じように、全ての生き物や事象も、日々変化しつづけている。

雷鳴

ある夕暮れ時、水平線に陽が沈んだ瞬間、緑色の光が小さく瞬いた。すぐには理解できず、友だちと「今の、緑だったよね」と互いに確認しあって手をとりあって喜ぶ。グリーンフラッシュは予期せぬ時に訪れる一瞬の幸せだ。それに対してずっと続く幸せは、日没後にゆっくりと変わっていくこの美しい景色だと思う。

雷鳴

島旅の帰りは、時間が許すなら遅い便に乗るとイイ。飛行機から見る日没もまた格別に美しい。

雷鳴

いろんな場所で夕日を見るけれど、暖かい海で波に揺られて、水面に浮かびながら見る夕日は一番のお気に入り。この写真は数年前、移植したサンゴが全滅したのを確認した帰りに、水面に浮上して撮った一枚。どこまでも優しく照らしてくれた夕日が、忘れられない。

森の緑、砂浜の白や黒、赤や黄色の魚たち、そして何色にも輝く海の色。こんなにも色に溢れた星は、この宇宙の中でこの地球しかないだろう。あなたは今年、何回夕日を見ただろう?何個、星を見ただろう。この星に生まれた喜びをもっと感じて生きていこう。

今日辛かった人、今日嬉しかった人、いろんな人の1日を優しく包み込む夕日は、いつだって私たちに沢山のエネルギーを与えてくれる。

筆者プロフィール

内藤明さん

内藤 明(ないとう あきら)

東京都出身。

高校卒業と共に石垣島に移住。サトウキビ農業をしながらダイビング、シュノーケリングショップなどで働き、2006年に「エコツアーりんぱな」を起業。現在は島の海や山をガイドする傍ら、国内の大学と連携し生物調査をしたり、島内外の学校にて自然教育を行っている。

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