磯で出会える変な生き物 第二回

磯の生物

2015年4月24日
動画/新野大、写真/茂木みかほ
文/ダイブネット

奇想天外な生態をもつ珍生物を紹介

誰もが行きやすい場所でありながら、多くの生きものに会える、磯。
潮が引く干潮時に訪れれば、タイドプールに取り残された数々の生きものたちに出会うことができます。
魚をはじめ、カニやヤドカリ、貝やイソギンチャク等々。見れば見るほどいろんな生きものが見えてきます。
その中には変わった生態を持つものも!ここでは、磯で出会える世にも不思議な生物を紹介します。

第二回 『春の使者 アメフラシ』

アメフラシの脱糞シーン

浅場で、餌を探しながら脱糞するアメフラシ。何とものんき

春、磯に行くとあちこちに転がっているアメフラシ。
時々誤って踏んづけてしまうほど、その辺に普通にいる。
のんびり海藻を食べているものもいれば、岩の上を散歩しているものもいる。
みんないたってマイペース。

すでにご存知の方も多いと思うが、実はこの生きもの、貝の仲間なのだ。
体を触ってみると、背中のところに貝殻の感触を感じることができる。

大きなナメクジのようにも見えるアメフラシは、気持ち悪がられることもしばしばだが、触ってみるとプニプニしていて意外と気持ちいい。
まるで、メタボなお父さんのお腹みたい!?

アメフラシの眼

触覚の付け根に小さな眼がある。わかるかな?

さらに、触覚の付け根にはよく見ると小さな眼があり、何とも可愛らしい。
ただ無抵抗だからといって触りすぎると、危険を感じた時に出す紫の汁をお見舞いされるから注意が必要だ。
島根県の隠岐諸島では、アメフラシを食べる習慣があり、飲み屋さんのメニューに載っていることもあるという。
果たして味はいかがなものか。

ちなみに、アメフラシが出す汁は紫色だが、アマクサアメフラシは白色の汁を出す
よく似た2種はこの汁の色の違いによって識別することもできる。

アメフラシの紫色の汁

アメフラシが出した紫色の汁

アマクサアメフラシの白色の汁

アマクサアメフラシは白色の汁を出す

アメフラシは、スノーケリングやダイビング時にもよく見られる。
他に目ぼしい生物が見つからない時など、しばらく観察してみると面白いだろう。

アメフラシの卵塊

「海そうめん」と呼ばれる、アメフラシの黄色い卵塊。春の風物詩

新野大さんが撮影したアメフラシの仲間3種と、アメフラシの脱糞シーンをご覧ください。

【アメフラシ】
アメフラシ科。
学名:Aplysia kurodai
北海道から台湾、韓国に分布。春になると、浅場でよく見られる。
危険を感じたり、刺激を与えると紫色の汁を出す。大型で、体長40cmに達することもある。
春に「海そうめん」と呼ばれる黄色の卵塊を産む。雌雄同体で連鎖交尾をする。

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