西表島Mr.Sakanaの畳一畳ダイビング「ずーっと前から百姓をやってるエライ魚」

西表島 畳一畳ダイビング

2014年02月04日

写真・文/笠井雅夫Mr.Sakana Diving Service

広大な西表の小さな世界を紹介します

沖縄県内では本島についで大きな面積を持つ西表島。亜熱帯に属するこの島の周辺は美しいダイビングスポットが多数存在する。

そんな西表島の海を舞台に、マクロフィッシュウオッチングの先駆者でもある現地サービス「Mr.Sakana Diving Service」の笠井氏が動き回らずじっくり観察&撮影を楽しむ「タタミ一畳ダイビング」で生物を紹介。

広大な西表島の小さな世界をご堪能ください。

 

ずーっと前から百姓をやってるエライ魚

イシガキスズメダイ

スズメダイの仲間には意外と百姓が多いのだ。

NHKの「ダーウィンが来た」で取りあげられたクロソラスズメダイをはじめハナナガスズメダイ、ルリホシスズメダイやこのイシガキスズメダイやルリメイシガキスズメダイ等々が有名どころである。

自分で食べる藻類を育て守り食するこの勤勉な奴は、その面白い生態を紹介することでダイビングサービスにとって利益を提供してくれる勤勉な準スタッフ的存在でもあるため、寝る時は足を向けないようにしてるほどである。

 

イシガキスズメダイはヘラジカハナヤサイサンゴ等のやや枝間の空間が大きめのサンゴの一部をつついてポリプを殺し、そこにフェルト状の紅藻の仲間を育てている

そして他の百姓スズメダイと同じくこの紅藻以外の藻は取り除き、自分たち以外の草食魚が来たときには追い払い、紅藻を食料兼産卵床としているのであった。

ちなみにイシガキスズメダイを取り除くと、この紅藻はすぐに食べらて無くなってしまうそうだ。

 

このようなスズメダイと藻のような互いの依存度が高い関係を絶対栽培共生と呼ぶらしい。

ではサンゴにとっては迷惑千万かと言うと、必ずしもそうではなくてオニヒトデがこのサンゴを食べようとした時はイシガキスズメダイがオニヒトデをつついて追い返すこともありこう言ったことが頻繁にあるなら相利共生であるとも言えるかもしれない。

まあ、おそらく人類が農耕生活を始めるずーっと前から百姓をやってるエライ魚なのであった。

そして日本人が外圧に負け遺伝子組み換え作物と除草剤と農薬だらけの農業に転向して滅んでも、昔ながらの農耕生活を続けて横目できっと笑っているに違いない。

イシガキスズメダイ

プロフィール

サカナさん

笠井雅夫

1954年3月3日生まれ。魚座 O型 兵庫県宝塚市出身。大学卒業後すぐ西表島に移住。1980年NAUIインストラクターになり1981年ミスターサカナダイビングサービスをオープン。月刊ダイバーに20年間フォトエッセイを連載。月刊ダイビングワールドに5年間4コマ漫画を連載。その間両雑誌の表紙撮影や取材撮影もしていた。写真集2冊、写真展2回。現在は地元の八重山毎日新聞に「海中観光大使」を連載中。写真を撮るガイドの先駆者的存在。

 

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