連載「シャークジャーナリスト沼口麻子の
相棒、みつくりクンの友だち紹介」第四回

ダイブネットニュース

2013年2月20日

毎月1回 気になるサメを紹介

麻子さんとみつくりクン

麻子さんと相棒みつくりクン

サメをこよなく愛するサメの専門家、シャークジャーナリスト・沼口麻子さんによる連載です。このコーナーでは、麻子さんの相棒、みつくりクンが登場し、友達のサメを紹介していきます。いろんなサメの生態や知っていると役に立つことなど、さまざまな視点からサメ情報をお届けします。きっと今まで知らなかったサメの一面も知れるはず。これを読んで、サメを好きになってくれる方が増えれば嬉しい限りです。もちろんダイビングで見られるサメも登場します。お楽しみに!(毎月20日掲載予定)

 

■みつくりクンのプロフィール

 

みつくりクン

 

まずは、みつくりクンの紹介から。みつくりクンは、シャークジャーナリスト沼口麻子さんの肩に背負われて一緒に旅をしているミツクリザメ

ノーマルモードの時はカワイイが、ビックリすると顎が飛び出し気味になるので、悪魔のサメ「ゴブリンシャーク」の異名を持つ。

心はやさしく、サメ業界の顔は広い。

みつくりクンとの旅の模様は「シャークジャーナリスト沼口麻子の今日もサメ三昧!(facebook)」より。

 

友だちその4 わさびをおろすのが得意なサメ「コロザメ」くん

 

以下、「沼」→沼口さん、「み」→みつくりクンです。

 

:こんにちは!サメをこよなく愛するサメの専門家、シャークジャーナリスト沼口麻子です。

:こんにちは!ぼく、ミツクリザメのみつくりクンです。

:今年は寒い日が続いています。みなさんも風邪などひかないように、気をつけてくださいね。

 

:そう言えば、今月初めにカンボジアへ行ってたんだって?

:そうなの!シェムリアップという町でサメ肉を食べれるところがあるって聞いて、カンボジアへ行ってみたんだけど・・・。

:だけど?

:現地到着2日目で高熱を出して、首都プノンペンのホテルに缶詰になってしまい、食べられませんでした。とほほ。

:あれあれ、それは残念だったね。

:でも、ど〜してもサメに会いたくなちゃって、体調が回復した後に近くの町でサメを探してみたの。

:いや、カンボジアにサメなんてそもそも見つからないでしょ。

:何をおっしゃいますか、みつくりクン!

:まさか?

:車で移動中に、実は見つけちゃったの!運転手さんに「トライ・チュラーム!トライ・チュラーム!」って叫んで停めてもらったのよ!。

:???

:「トライ・チュラーム」はカンボジア語で「サメ」っていう意味よ。

:うひょひょ!

:「クニョム・チョールチャット・トライ・チュラーム!」

:????

:私はサメが好きです!って言ったよ。私の初めて覚えたカンボジア語。

:うひょ〜

:見つけたのは、ピンクのかわいいサメ風船。

:かわいらしいサメに出会ったね〜。

:風船はいろんな動物があったんだけれど、なぜかサメ風船だけ売れ残っていたの。

:ううっ、そ、そうなんだ。それはちょっと切ないね・・・

 

おみやげのサメグッズ

カンボジアサメ土産:メコン川の生物相ポスター、サメ特集の子ども向け図鑑、サメ風船

 

:カンボジアってあまりお店とかないイメージだったんだけど、こんなグッズが売っているお店もあって、思っていたより充実した街だったわ。

:日本食のお店とかもあるの?

:うん。絶品の手打ちうどん屋さんもあったし、サービスもよくて美味しいお寿司屋さんもあったよ。

:うへ〜、なんだか、お寿司が食べたくなってきちゃったよ。。。ずるる(よだれの音)

:みつくりクン、お寿司食べに行こうか。

:賛成!

:そう言えば、わさびをおろすのが得意なお友達っていたかな?

:うん、いるよ!誘ってい〜い?

:ええ、もちろん。では今日はそのお友達を紹介してもらえるかしら?

:ラジャーっ!それじゃ、わさびをおろすのが得意なサメ「コロザメ」くんをご紹介します。

 

砂に隠れるコロザメくん

©田副雄太(マリンステージ)。砂に隠れるコロザメくん

 

:コロザメくん、って、あれ?どこ?

:忍者みたいに砂と一体化するのが得意なんだ。近い種類にカスザメくんっていうのもいるよ。

 

カスザメくん

©田副雄太(マリンステージ)。カスザメくん

カスザメ

©小林龍一。コロザメよりも胸びれの先の角度が小さいのが、カスザメの特徴。身体にある斑点で、コロザメかカスザメかを見分ける人もいる

 

:サメ肌って本当にザラザラしてるんだね。

:コロザメくんはとくにサメ肌が粗いから、わさびをおろすのに最適なんだ。

 

コロザメくんの革を利用したわさびおろし

コロザメくんの革を利用したわさびおろし

 

:静岡のおそば屋さんに入ると、このサメ革わさびおろしが出てくることがあるよね。

:そうだね。お土産品としても売っているよ。

:へ〜、コロザメくんだったとは知らなかった。わさびおろし以外にも何かに使われているの?

:他にも、昔から武具に材料としても利用されているんだ。甲冑の一部に使ったり、刀の柄に使ったり、滑り止めにも最適なんだ。弓道に手袋の一部として使われているのも見たことがあるよ。

:へ〜、コロザメくんってすごいんだね!

:更にすごいのは、これだね。

:わわわっ!エイリアン?!

 

コロザメの頭部乾燥標本

©小林龍一。かなりユニークな形をしているコロザメの頭部乾燥標本

 

:違うよ。コロザメくんの頭骨と顎だよ。

:平べったくて大人しそうだと思っていだけど、かなり尖った歯を持っているんだね!

:砂にかくれて獲物が近づいてきたら、一気にパクっといくんだ!(興奮)

 

サメ」を感じさせるコロザメの捕食シーン

©田副雄太(マリンステージ)。「サメ」を感じさせるコロザメの捕食シーン

 

:恐れ入りました・・・。

:でも食いしん坊だからこそ、釣り上げられてしまう・・・。ぐすん。

 

釣り上げられたコロザメ

©西本康生。釣り上げられたコロザメ

 

:み、みつくりクン、大丈夫!このコロザメくんはちゃんとリリースされたから。

:よかった〜、安心したよ。ほっ。

 

:それにしても、コロザメくんは大きいね。

:海の中で会うと実物より更に大きく見えるしね。

 

初島でみたコロザメ

©高崎邦雄。コロザメ@初島。フィンと比較してみても、コロザメはかなり大きい

コロザメのアップ

©田副雄太(マリンステージ)。コロザメのアップ

カスザメの横顔

©田副雄太(マリンステージ)。カスザメの横顔。愛嬌がある

存在感を消す天才のカスザメくんの仲間

©Kaori Yamada。存在感を消す天才のカスザメくんの仲間

 

:みんなにコロザメくんのサメ肌を触ってもらうために、こんな標本もあるよ。

:まるでトラの敷物風・・・。

 

トラの敷物風のコロザメくん

©川田晃一。お金持ちの家にありそうな(!?)、トラの敷物風のコロザメくん

ぬいぐるみ

©榊原信介。愛くるしいぬいぐるみ。かつて須磨水族館の売店で捕獲された

 

:胸びれの角度からみると、カスザメくんかしら?

:ぬいぐるみかわいいね〜。ほっこりしちゃうね〜。

:これだから、サメグッズコレクション、やめられないんだなぁ。。。

 

◇みつくりクンのワンポイントアドバイス◇

 

平べったいサメもいる(コロザメはエイじゃなくてサメの仲間)。

サメとエイの違いは、エラのがついている位置で見分けるべし!

見分け方:お腹側にエラがあるのは、エイ。身体の横にエラがあるのは、サメ。

 

◇今月からスタート!『サメあるある』◇

新聞のテレビ欄を読んでいて、たまたま「サ」と「メ」が並んでいると、思わず、サメ番組やるんだ!と早とちりしてしまう(京都府Oさん)

:あるある~!

:あるある〜!何気に街中の看板や広告に、「サ」と「メ」が並んでいると敏感に反応しちゃうよね。

:この前、達筆で「ぎんざの」って描いてある看板があったんだけど、「ぎんざめ」って読んじゃった!

:そう考えると、私たちの身近には隠れサメがたくさんいるかもしれないね。

:うん!なんか隠れミッキーみたいで、こっそり見つけちゃったら嬉しいねw。

:京都府Oさん、ご応募ありがとうございました!

:今、あるあるって思ったあなた!絶対にシャーキビリティが高いです。ぐふふ。

皆さんから、「サメあるある」を募集しています。マニアック過ぎても、可愛らしいネタでも、サメが絡んでいれば何でもかまいません。あなたのシャーキビリティを、「サメあるある」コーナーにぶつけて下さい!

 

シャーキビリティ(Sharkibility)とは、サメ、エイ全般に対する知識力や強い情熱という意味を持つ造語。一般的にサメに詳しい人を「シャーキビリティが高い」といいます。

 

■「サメあるある」のご応募は、下記メールアドレスまで。

sharkjournalist@gmail.com

以下の内容を添えて、送信してください。

件名:サメあるある

内容:

お住まいの県:

ニックネーム:

(任意)サメエピーソード・好きなサメ:

※尚、応募いただいた作品は、麻子さんが情報発信するメディアで使用させて頂く場合がございます。ご了承下さい。

 

シャークジャーナリスト沼口麻子(ぬまぐちあさこ) のプロフィール

麻子さん

 

小笠原諸島のサメの研究をするうちに、サメは本当に面白い生きものなのに、世界中を探しても、サメの魅力を一般の方に伝える専門家がいないことにいち早く気がつき、サメを語る第一人者として、テレビや雑誌を中心に活動している。 東海大学海洋学部出身。

 

【近日の活動】

TV出演:ダーウィンが来た!アーカイブクイズ番組「♂と♀のネイチャーバラエティSeason2 海の生き物編」他

学会パネラー出演:パネルディスカッション「サメの魅力と今後の研究の展開について」

雑誌連載:月刊マリンダイビング「サメの魅力と憧れのシャーキビリティ・ライフ」

 

◇交流会速報◇

※サメ合宿は満員御礼となりました。

 

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