連載「シャークジャーナリスト沼口麻子の
相棒、みつくりクンの友だち紹介」第七回

シャークジャーナリスト沼口麻子

2013年5月20日

毎月1回 気になるサメを紹介

麻子さんとみつくりクン

麻子さんと相棒みつくりクン

サメをこよなく愛するサメの専門家、シャークジャーナリスト・沼口麻子さんによる連載です。このコーナーでは、麻子さんの相棒、みつくりクンが登場し、友達のサメを紹介していきます。いろんなサメの生態や知っていると役に立つことなど、さまざまな視点からサメ情報をお届けします。きっと今まで知らなかったサメの一面も知れるはず。これを読んで、サメを好きになってくれる方が増えれば嬉しい限りです。もちろんダイビングで見られるサメも登場します。お楽しみに!(毎月20日掲載予定)

 

 

■みつくりクンのプロフィール

 

みつくりクン

 

まずは、みつくりクンの紹介から。みつくりクンは、シャークジャーナリスト沼口麻子さんの肩に背負われて一緒に旅をしているミツクリザメ

ノーマルモードの時はカワイイが、ビックリすると顎が飛び出し気味になるので、悪魔のサメ「ゴブリンシャーク」の異名を持つ。

心はやさしく、サメ業界の顔は広い。

みつくりクンとの旅の模様は「シャークジャーナリスト沼口麻子の今日もサメ三昧!(facebook)」より。

 

 

友だちその7 イタチザメちゃんとランチ仲間の「ツマジロ」くん

 

以下、「沼」→沼口さん、「み」→みつくりクンです。

 

:こんにちは!サメをこよなく愛するサメの専門家、シャークジャーナリスト沼口麻子です。

:こんにちは!ぼく、ミツクリザメのみつくりクンです。

:ゴールデンウィークにね、楽しいことがあったよ♪

:何々?どこか旅行に行ったの?

:ううん、お友だちが泊まりにきたのよ。

 

オオセちゃん

お友達のオオセちゃん。唐草模様がおしゃれだったので、私もテイストの似たスカートにしてみた

 

:わぁ~、久しぶりだね。

:オオセちゃんは見た目がサメっぽくないんだけど、案外、凶暴。海底に比較的じっとしているサメだけど、噛まれたらすごく痛いので注意が必要よ。

:オオセちゃん、見かけによらないなぁ。僕の中で噛まれたら大変なサメって言えば、イタチザメちゃんだな。

:イタチザメちゃんと言えば、あの子と仲のいいお友達、どうしてるかな?

:もしかして、ツマジロくんのこと?

:うん、そうそう。では今日はそのお友達を紹介してもらえるかしら?

:ラジャーっ!では、イタチザメちゃんの親友こと、「ツマジロ」くんをご紹介します。

 

ツマジロくん

©sasasame。優雅に泳ぐツマジロくんは、メジロザメの仲間

 

ツマジロくん

©sasasame。こちらもツマジロくん

 

:メジロザメの仲間って全部同じサメに見えるんだけど、見分けるポイントってあるのかな?

:ツマジロくんは、英語で「Silvertip shark」と言って、すべてのひれの後ろ端が白いから、他のメジロザメとは見分けやすいよ。

 

ツマジロくん

©藤波裕樹。ツマジロはひれの後ろ端が白い

 

:でも、他のメジロザメの仲間でも、同じような柄のサメいるよね?

:ダイビングでよく見ることができるのは、ネムリブカくん。その英語名は「Whitetip reef shark」と言って、背びれと尾びれの先端が白い。だけど、ツマジロくんと違って、胸びれは白くないんだよ。

:他にも模様が似ているサメはいる?

:そうだな~、外洋に住んでいるヨゴレくんかな。ダイビングではなかなか見ることができないけれど、背びれや胸びれが白くて、色の境目がまだら模様になっているんだ。

:ヨゴレ、、、なんか随分、かわいそうな名前のサメだね。

:ヨゴレくんは、英語ではOceanic whitetip sharkと言ってかっこいんだけどねぇ。

:ふーん、そうなんだ。じゃあ、ひれ以外を見て、ツマジロくんだってわかるポイントはあるのかな?

:ダイビングで比較的近くで見ることができるネムリブカくんは、昼間は洞窟の中や浅瀬で昼寝しているんだ。だから、ウトウトしているかしていないかで、判断するってのはどう?

 

ネムリブカ

©川波静香。集団で重なっているのはツマジロではなく、ネムリブカ。小笠原母島で昼寝中。日が暮れると活発に動きだす

 

ネムリブカ

©川波静香。ネムリブカ

 

ネムリブカ

ネムリブカ。ウトウトしている?

 

:う~ん、それはどうだろう。笑。それにしても、ツマジロくんは、ネムリブカ一族のように、決してお昼寝なんてしないわけなんだね。

:ツマジロくんは熱帯の海や珊瑚礁に住んでいて、日本だと沖縄~八重山諸島あたりが好きみたいで、いっつも泳いでる。海の中では、白い部分が時折きらきらして、かっこいいんだよね~。

:そう言えば、ツマジロくんとイタチザメちゃんは親友なの?

:いや、知らない。

:あれま。

:でも確実に言えることがあるんだ。沖縄のサメ漁で、イタチザメが獲れる海域では必ずツマジロも漁獲されている。表向きはお互いに興味のないそぶりを見せているけれど、もしかして親友の仲じゃないかと、ぼくは密かに疑っているんだ。

:それって、親友じゃなくて、ストーカーっていう可能性もあるよ!

:ツマジロくんがイタチザメちゃんをストーカー?!げげげっ。

 

イタチザメ

©藤波裕樹。水揚げされたツマジロ。奥にいるしましま模様のサメがイタチザメ

 

:まあ、それは冗談だけど。笑

:もう、びっくりすること言わないでよ~。

:それか、もう進展している♡な仲なのかも。

:それは抜け駆けだよー。あ、そういえば今思い出したけど、同じ日に、海鳥美味しかったよねって、二人から別々に聞いたかも。

:あらら。少なくとも、お二人はランチ仲間かもね。

:う~ん、ツマジロくんを今度問いつめてみなくては!

:そんなことしたら、ダメダメ。ツマジロくんはデリケートなんだから。笑。

 

ツマジロ

©藤波裕樹。ツマジロ

 

ツマジロ

©藤波裕樹。ツマジロ。この後、研究のために解剖された

 

:ツマジロくんは7つ子らしい。

:へ~、そうなんだ。

:しかも巨胎児で生まれてくるらしい。当時のお母さんの身長が2.5mだったらしいのだけど、ツマグロくん兄弟は、少なくとも、83cm以上もあったって。

:それって、お母さんザメは、自分の身長の1/3くらいの大きさの子どもを7人もお腹の中に入れて泳いでいたってこと?

:そう。

:人間に例えたら、身長1.5mの私が、50cmの7つ子を妊娠して活発に走り回っているってことか。うぎゃぎゃ。それはすごいパワフルだぁ。

 

最新のサメ図鑑

最新のサメ図鑑

 

:この図鑑、持ってる?ツマジロくんやヨゴレくんも写真付きで説明がされていて、オススメの最新サメ図鑑だよ!

:もちろん♪これは、私のサメの師匠の東海大学海洋学部の田中彰教授の「サメ大図鑑」だもん!

:子どもから大人まで楽しめるよね。

:では、ティータイムしながら、サメ図鑑を読もうかな♪

 

最新のサメ図鑑

お茶っ葉を入れる容器。サメの背びれをモチーフにしてあるので、毎日のティータイムが楽しみになる。オススメはこれで真っ赤なローズヒップティーを飲むこと

 

:では、お茶と一緒にチョコレートをどうぞ。

 

ツマジロをモチーフにした手作りチョコレート

©Christina Teng。ツマジロをモチーフにした手作りチョコレート

 

:ツマジロくんチョコレートだ!かわいすぎて食べるのがもったいないよ~。

 

◇みつくりクンの今月のつぶやき◇

深海ザメブーム、来るんじゃない?

 

◇『サメあるある』コーナー◇

英語で、オオメジロザメとヨシキリザメがゴチャゴチャになりやすい。

「Bull shark(ブルシャーク)」はオオメジロザメのことで、「Blue shark(ブルーシャーク)」と言ったら、ヨシキリザメのこと。(福井県Nさん)

 

:あるある~!ほんっとにある!

:あるでしょ〜。

:日本産のぼくとしては発音の違いが聞き取れないと思う。

:みつくりクン、日本産だったんだ。笑。

:ちなみに、アオザメの英語名は「shorfinmako shark(ショートフィンマコシャーク)」と言うんだ。ちょっと難しい名前だけど。

:アオザメだから英語名は「Blue shark(ブルーシャーク)」だろうという気がしてしまいがちだけど、「Blue shark(ブルーシャーク)」はヨシキリザメのことなんだね。

:今も、若干混乱してしまった。汗。

:ふふふふ。

:今、あるあるって思ったあなた!絶対にシャーキビリティが高いです。ぐふふ。

皆さんから、「サメあるある」を募集しています。マニアック過ぎても、可愛らしいネタでも、サメが絡んでいれば何でもかまいません。あなたのシャーキビリティを、「サメあるある」コーナーにぶつけて下さい!

 

シャーキビリティ(Sharkibility)とは、サメ、エイ全般に対する知識力や強い情熱という意味を持つ造語。一般的にサメに詳しい人を「シャーキビリティが高い」といいます。

 

■「サメあるある」のご応募は、下記メールアドレスまで。

sharkjournalist@gmail.com

 

以下の内容を添えて、送信してください。

件名:サメあるある

内容:

お住まいの県:

ニックネーム:

(任意)サメエピーソード・好きなサメ:

※尚、応募いただいた作品は、私が情報発信するメディアで使用させて頂く場合がございます。ご了承下さい。

 

シャークジャーナリスト沼口麻子(ぬまぐちあさこ) のプロフィール

麻子さん

 

小笠原諸島のサメの研究をするうちに、サメは本当に面白い生きものなのに、世界中を探しても、サメの魅力を一般の方に伝える専門家がいないことにいち早く気がつき、サメを語る第一人者として、テレビや雑誌を中心に活動している。 東海大学海洋学部出身。

 

【近日の活動】

TV出演:ダーウィンが来た!アーカイブクイズ番組「♂と♀のネイチャーバラエティSeason2 海の生き物編」他

学会パネラー出演:パネルディスカッション「サメの魅力と今後の研究の展開について」

雑誌連載:月刊マリンダイビング「サメの魅力と憧れのシャーキビリティ・ライフ」

 

◇交流会速報◇

沼口麻子も添乗してサメの話をするクルーズ。

ふじ丸ツアー-新着あり/6月20日-木-東京発-6日間/

その他、ご興味のある方は、ホームページまたはメールでお問い合わせください。

 

来月のサメ談話会は、沖縄です!沖縄のサメ好きの皆様、お集り下さい。

※サメ談話会は、サメの話をしながらお食事する会です。

6/28(金)、夕方頃開始予定。

場所:いちゃりば ~Co-Lab沖縄~

http://www.facebook.com/okinawa.colab(Facebook)

お時間、参加費につきましては決定次第告知致します。

 

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