連載フォトコラム『イルカの深呼吸~水中写真家・高縄奈々が綴る、野生イルカたちの素顔~』第十二回(最終回)

フォトコラム

2014年12月17日
写真・文/高縄 奈々(HP)

毎月1回 野生のイルカを紹介

伊豆七島の一つ、利島(としま)在住の水中写真家・高縄奈々さんのフォトコラムです。ドルフィンスイムガイドとして、10年以上、野生のイルカたちを見続けてきた高縄さん。そんな彼女が写し出す彼らの姿は、実に表情豊か。写真から、意外な一面を発見をすることも多いです。ここでは、選りすぐりの写真と共に、野生イルカたちの興味深い生態について紹介していきます。身近な海で暮らすイルカたちのことを、少しでも多くの方に知っていただければ幸いです。(毎月15日掲載予定)

第十二回 『真冬のイルカたち』

ミナミハンドウイルカ

年末が近づき、いよいよ本格的に寒くなりましたね。今回は、毎年冬になると多くいただく質問「イルカは、冬の間どうしてるの?」にお答えしたいと思います。「イルカ」といっても世界中の海に数十種類が生息しており、生態も種類によって違うのですが、今回は日本でドルフィンスイムの対象になっているミナミハンドウイルカを例にお話しようと思います。

結論から言うと、御蔵島や利島、小笠原諸島のミナミハンドウイルカたちは冬でも夏と同じように島の周りで暮らしています。もちろんイルカたちが暮らす島の海水温も冬は下がります。小笠原諸島は20度前後、御蔵島や利島では13度くらいまで低くなります。

では、なぜイルカがそんなに冷たい海でも暮らせるのか? その秘密は脂肪にあります。イルカの身体は厚い皮下脂肪に覆われているため寒さに強く、低い水温でも生きていけるのです。

今回の写真は、今年の1月6日に撮影した利島のミナミハンドウイルカです。この日の水温は13度、気温は5度!海に入ると、かき氷を食べ過ぎた時のように頭がキーーンとなるくらいの冷たさでしたが、イルカたちはいつも通り島のそばを群れで泳いでいました。

※利島では、観光目的のドルフィンスイムは3月1日から11月末までとなっています。

筆者プロフィール

高縄さん

高縄 奈々(たかなわ なな)
1982年、愛知県生まれ。
19歳の時に御蔵島のミナミハンドウイルカの個体識別調査に参加、水中ビデオ撮影を担当する。
その後、御蔵島でドルフィンスイムのガイドとして働きながら独学で野生イルカの水中撮影を続ける。
現在は利島(伊豆七島の一つ)に在住し、水中写真家・水中ビデオグラファーとしてテレビや書籍に水中映像の提供等をしながら、ドルフィンスイムのガイドも行う。

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