ナイトロックスで、らくらく安心ダイビングを楽しもう!〜伊豆海洋公園編〜(1)

ダイブストリームタイトル

2012年6月4日

取材協力/リトルリッツ(HP)、伊豆海洋公園ダイビングセンター(HP)

写真/依田和明(HP)

文章/茂木みかほ(ダイブネット)

ナイトロックス講習にチャレンジ

長く潜れて、疲れにくい?減圧症になりにくい?通常の空気で潜るよりもメリットが多い「ナイトロックス」が、今ダイバーの間で話題となっています。

ここ最近では海外のみならず、伊豆海洋公園(IOP)をはじめ伊豆の各地にもナイトロックスを置くところが増えてきて、利用するダイバーも着実に増えてきました。

このブームに乗り遅れぬよう、今回編集部・茂木がナイトロックス・スペシャリティの講習を受けてきましたので、その様子をレポートします。

 

IOPでダイビング

はじめてのナイトロックスダイビングは、呼吸がしやすく快適〜

今回私が受講したのは、ナイトロックスタンクを使用するための入門コースで、指導団体CMAS JEFFナイトロックス・スペシャリティのコースになります。

まずは学科講習で、ナイトロックスのメリットや使用法などについて学び、その後に海でナイトロックスを使用して2ダイブします。これにより、酸素濃度39%までのナイトロックスの使用が可能になります。

ちなみに、アメリカではオープンウォーター取得後に、このナイトロックス講習を受ける方のが一般的となっています。

 

「ナイトロックス」って何?

まずは、ナイトロックスとはどんなものなのか、説明していきましょう。

ダイバーが通常使用するタンクの中には、空気(窒素78%、酸素21%、その他1%)がそのまま圧縮されて入っています。

ナイトロックスは、窒素と酸素を人工的に混合したガスで、酸素濃度が空気の21%よりも高く、減圧症の原因となる窒素濃度を低くしたものです。「エンリッチドエアー」または「ナイトロックス」などと呼ばれています。

このナイトロックスを用いることで、簡単に言うと、長い潜水時間と短い水面休息のダイビングが可能になります。また従来よりも疲れにくく、減圧症のリスクを少なくすることができます。3本潜っても、ダイビング後の車の運転が楽、なども嬉しいメリットです。

より長く水中世界を楽しみたい方、じっくりと生物観察や水中撮影に集中したい方にオススメです。

 

ナイトロックスのタンク

ナイトロックスのタンクには「NITROX」の文字が刻印されている

酸素濃度は32%が主流

先にも述べたように、今回のナイトロックス講習を受け使用できるようになるのは、酸素濃度39%までのナイトロックスになります。

一般的に使われるナイトロックスには、「ナイトロックス1」と呼ばれる酸素濃度が32%のものと、「ナイトロックス2」と呼ばれる酸素濃度36%のものがあります。

日本で使用しているナイトロックスのほとんどは、酸素濃度が32%のものになり、最高潜水可能深度は、安全深度として「30m」を基準としています。ナイトロックスには他にもいろんな種類があります。

 

【ナイトロックスの種類】

ナイトロックス1…32%

ナイトロックス2…36%

ナイトロックス40…40%

ナイトロックス50…50%

など、いろんな種類があります。

 

ナイトロックスのいいところ、悪いところ

【メリット】

・空気潜水より、同深度で無減圧潜水時間が長くなる。

・空気潜水に比べて、窒素酔いになりにくい。

・潜水中呼吸が楽で、疲れにくい。

 

【デメリット】

・空気よりも酸素濃度が高いため、通常の空気潜水では起こらない水深で、酸素中毒になる危険性がある。

・最大潜水可能深度が、空気潜水より浅くなる。

・タンクの価格が通常の空気のものに比べて高い。

 

上記にあるように、若干のデメリットはあるにしても、ナイトロックスがダイビングにどれだけ有効的かわかります。

 

各呼吸別の無限圧潜水時間比較表

上図は、各呼吸ガスによる無減圧潜水時間比較表。同水深で見ると、右の32%のナイトロックスのほうが、普通の空気に比べて4割程度滞在時間を延長できるのがわかる

どうすれば、ナイトロックスタンクを使えるようになるの?

ナイトロックスは、基本的にナイトロックス・スペシャリティの講習(指導団体は問いません)を終了している方なら、使用できます。

使用時に気をつけたい点としては、レギュレーターのオーバーホールがきちんとされているか、ダイブコンピューターがナイトロックスモードになっているか、などがあります。

 

オープンウォーターを持っている方なら、ナイトロックス・スペシャリティを受講することが可能です。

 

さらに上級の資格となるアドバンスドナイトロックスについては、レジャーダイビングの枠を外れるためリトルリッツでは開催していません。

このアドバンスドナイトロックスを受けると、酸素分圧40%~100%のナイトロックスタンクを水中で使用できるようになります。主に、テクニカルダイビングの指導団体(TDI JAPANなど)で受講可能です。

 

器材は通常のものでいいの?

器材は、従来のものが使えます

ただし、オーバーホール期限の切れているレギュレーターは不慮の事故を招く可能性があるため、レンタルレギュレーターを使用をおすすめします。

 

マレスのナイトロックス専用レギュレーター

今回IOPで特別に貸していただいた、マレスのナイトロックス専用レギュレーター。緑と黄色は、ナイトロックスのシンボルカラー。水中でも目だち、カッコいい

ナイトロックスは、どんな使い方をしたら有効?

では実際に、ナイトロックスをどんなふうに利用すれば有効的なのか、一例を紹介します。

 

・飛行機搭乗前のダイビング最終日にナイトロックスを使うことで、体に窒素を貯めないようにする。

・水深30m以内の深場でじっくり写真を撮る方、1日に何度も潜る方にオススメ。

・シニアの方にもオススメ。

 

次項はナイトロックスの講習内容をご紹介です

 

  • 伊豆海洋公園のダイビングポイント情報

  • 伊豆半島のその他のダイビングポイント情報

  • 伊豆海洋公園で「ゴムの日」イベント開催
  • IOPで、スリーアイ主催 スキンダイビング・インストラクター養成講習開催
  • ダイバーのからだと健康
  • 特集一覧

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