潜魂第十一回 Max Benjaminさん パプアニューギニア~ワリンディプランテーションリゾート~

潜魂第十一回

2012年10月16日
取材協力/ パプアニューギニア政府観光局 / パプアニューギニアファンコミュニティ / ワリンディプランテーションリゾート
撮影機材協力/ INON
写真/ 中村卓哉 / ダイブネット
構成・文/ 大野幸隆(ダイブネット)

著名人のダイビングに対する考えを紹介していくこの連載。
第十一回目は、パプアニューギニア・キンベにあるリゾートワリンディプランテーションリゾートのオーナー、パプアニューギニア・ダイビング協会会長のマックスベンジャミン氏にお話を伺いました。

プロフィール

マックスベンジャミン

お名前

お名前:Max Benjamin(マックスベンジャミン)

略歴

オーストラリア・パース出身。
幼少期をコーストラインで過ごした後、農業関連の政府機関に勤める。その関連で4年間パプアニューギニア・キンベに派遣されている間に自然、海の豊かさに惚れこみ、リゾートとしてこの地を紹介したいという想いから1983年に「ワリンディプランテーションリゾート」を作り上げる。
日本からも1990年に大阪からパプアニューギニアへチャーター機が就航、訪れるダイバーも増加していった。そうした流れの中で、従来の環境を守るべくダイビング協会が設立、会長に就任し現在に至る。

「ワリンディプランテーションリゾート」を作ったきっかけは?

キンベの自然に惚れこんだことと、ツーリズムというものに非常に興味を持ったことがきっかけです
当初はオーストラリア政府の仕事でキンベにやって参りました。ダイバーだった私は休日になればダイビング、そしてキンベの海の多様性にどんどん魅せれていきました。
フィリピンやソロモン諸島、パプアニューギニアなどで囲まれる三角地帯は「コーラル・トライアングル」と呼ばれています。その中でもパプアニューギニアは特に密度の濃いサンゴが見ることができる、と潜るたびに感じましたね。

オーストラリア政府の仕事を4年間行った後、私はこの素晴らしい自然を多くの方に見て欲しいという感情が強くなってきました。そして、キンベにリゾートを作ることを決意、1983年にワリンディプランテーションリゾートを建設しました。当時は2つのバンガローしかなく、パプアニューギニア全体にも2ヶ所程度しかダイブリゾートはありませんでした。しかし、海の良さは口コミで広まり序々にダイバーが増加、今では客室数は20の立派なリゾートにすることができました。

ワリンディ

自然を生かしつつ、心地よいリゾートとなっているワリンディプランテーションリゾート

キンベでのベストダイビングは?

キンベの海はサンゴが素晴らしいため、大きな魚がいないと思っている方も多いかも知れませんが、印象に残っているダイビングは?と聞かれればそれを覆すような「巨大魚」との遭遇が思い出されます

まずはハンマーヘッド。昔、「イングリッシュショール」ポイントで23フィート(約7m)近い巨大なハンマーと出会いました。ガラパゴスなどでもハンマーは見ましたが、あれほど大きなものは見たことがありませんでした。ちょっと深いんですが、今でもあの場所に行けば見られると思います。

ハンマーヘッド

キンベ湾で撮影されたハンマーヘッド。大人しいと言われるが、これだけ近くで見るとさすがに迫力満点

ダイビング中ではありませんが、ボートの上からバショウカジキの大群を見たこともありました。きっと捕食中だったんだと思いますがパニックを起こしたように突如ジャンプを始めたんです。連鎖したかのように辺り一面、ジャンプするバショウカジキだらけ!あれは壮絶でしたね。

シャチとの出会いはは中でも最も思い出深いものです。「ブラッドフォード」ポイントでツバメウオの優雅な群れを見ていた時、沖からシャチが現れました。シャチは私たちの周りをちょっと泳いだ後、突然深く潜り始めました。それか数分後、何と巨大なハンマーヘッドを口にくわて浮上してきたんです!これには驚きました。結局、シャチは30分かけてハンマーヘッドを食べつくしました。周囲には飛び散った肉を求めて50~60匹のサメが集結、壮絶な光景が繰り広げられてましたね。

シャチ

シャチの捕食を目の当たりにしたというマックス氏。見たいような怖いような…キンベ湾では群れで行動する姿が頻繁に見られるそうだ

もちろん、マクロ生物との思い出もあります。中でもピグミーシーホースはここキンベがパプアニューギニアで始めて見つかった場所。当時「絶対にいるはずだ!」と確信していた私は毎日必死にピグミーシーホースを探しました。そして思った通り、「サウスエマ」ポイントで発見、非常に喜んだのを思えています。その一週間後、日本の雑誌「マリンダイビング」の館石さんが取材に来て撮影、日本にピグミーシーホースの存在を広めてくれました。

ピグミー

日本でパプアニューギニアの名を一躍有名にピグミーシーホース 写真・/中村卓哉

今後、どのようなリゾートにしていきたいですか?

これ以上、リゾートを大きくするということは考えていません。今の自然を守りつつ観光を成立させていきたいですね。そして、この素晴らしい自然を人々の教育に役立てたいと思っています。海の仕組み、生態系の成り立ちをダイバーばかりでなくパプアニューギニアの子供たちに自然の大切さを教え、未来永劫このキンベの海が守られることを願っています
もちろん、ポートモレスビーにチャンバーを設置したように、ダイバーに向けた安全対策などもどんどん充実させていきたいと思ってます。

キンベ

この豊かな海を守り、後世に伝えていくのが役目というマックス氏 写真・/中村卓哉

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