タイ・ガイド列伝 其の十四 D.O.・田中篤史さん/末松春樹さん

田中篤史さん/末松春樹さん

2012年3月9日

タイの現地ガイドをご紹介

タイにいるガイドのタイムリーな情報をお届けする『タイ・ガイド列伝』

ダイビングガイドになったきっかけは?今、ハマってる事は?など、現役ガイドに気になる質問に答えてもらうコーナーです。普段海で見る頼もしいガイド姿とはまた違う、意外な一面が垣間見れるはず。

 

今回はついに最終章。

今回を含め14回に渡りご紹介してきましたが、皆さんのお気に入りのショップやガイドさんは見つかりましたか。

気になったショップやガイドさんがいたら、会いにいってみませんか。

最後を飾るのは、プーケットにあるダイビングサービスD.O.田中篤史さん/末松春樹さんです。海のことはもちろん、今ハマっていることや、ためになる現地情報など、たっぷり語っていただきました。

 

プロフィール

名前:田中篤史(タナカ アツシ)

出身地:富山県

年齢:24歳

ガイドをしているエリア:冬はプーケットシミラン諸島。夏は日本海・南紀・伊豆半島

 

名前:末松春樹(スエマツ ハルキ)

出身地:愛知県

年齢:23歳

ガイドをしているエリア:プーケット周辺・シミラン諸島

 

田中さん

お姉さまからマダムまでメロメロに

してしまう田中さん

末松さん

大学在学中は潜水部に所属、海が大好き

末松さん

 

タイでガイドするきっかけとなったこと

田中さん

元々は日本をベースに考えていたので、日本が冬の時何をしようかと思っていました。

日本の冬は潜れないことはないのですが、海に出る回数は減りますし、経験を積みたいという思いもあり、日本が冬の時期を利用して海外で武者修行してみようと決めました。

そんなとき、ショップのお客さんに「プーケットで面白いショップがあって、シーズンSTAFFの募集をしているよ」と聞き(2010年の秋)、応募して今に至ります。

イエローバックフュージュラー

シミラン全域で見られる「イエローバックフュージュラー」。プーケットの海は最高です

カロンビューポイント

プーケットの魅力は海だけではありません。「カロンビューポイント」からの眺めは格別です

末松さん

琉球大学4年生の周りが就職活動をしている時期に、僕は夏の仕事(ライフセーバー)の内定をいただいていました。

しかしそこは沖縄のビーチでの仕事だったので、冬の間は仕事がなかったんです。

大学でダイビングサークルに所属していた僕は、日本が冬の間海外でダイビングの仕事をしたいなっと漠然と思っていました。

そんな時に、サークルの先輩からタイのダイビングショップで冬の間だけスタッフを探している面白いお店があると話を聞き、「これだ!」と思い応募しました。

後から社長に聞いた話では、「後輩に人生の後先や損得を考えない(考えられない)バカが一人いて、あいつなら喜んで来るかも!」と紹介を受けたということです。

ライフセーバー

先輩を通じて「D.O.」との運命の出会い。末松さん

 

今まで潜って一番印象に残っているダイビング

田中さん

プーケット近郊のマリンパークにあるダイブサイトには、シャークポイントというところがあり、初めてこのポイントで潜った時の衝撃が印象深く、心に残っています。

 

日本でガイドをしていた頃は自ら魚を探し、ダイバーをその場までガイドしていました。しかしここでは自ら魚を探しに行かなくてもすんでしまうんです。

ここはとにかく魚影が濃く、狭い中にマクロからワイドまで出揃い、こちらが探さなくても向こうから来てくれるほど。「これがアジアの海なのか!」と衝撃を受けました。

水中景観もインパクトがあり、岩とサンゴが人間よりも大きく、ウミウチワや赤やピンク、白など様々な色のソフトコーラルがあらゆるところに。

そこに群れているスズメダイに目を奪われていると、回遊魚がどどーっと前を横切り、その次にはレオパードシャークが。

初めてのシャークポイントでのダイビングは驚きの連続でした。

サメ

シャークポイントで撮影。ここでの人気はやはり「レオパードシャーク」

 

末松さん

自分はまだまだガイドとして駆け出しですので、本当にすべてのダイビングが 印象てきなんですが、プーケットのカタビーチで初めて潜ったときの驚きはその中でも印象深いです。

「マジデスカ?」「まじですか?」とビックリの連続。

何にビックリって?まず群れです。

 

欧米人がトップレスでごろごろ、視線を感じながら、それを横目にちらちらしな がら、先輩ガイドにつれられて5分ぐらい水面移動してブリーフィングなしでエ ントリー。

いきなり水深3メートルでホソヒラアジ、タイワンカマス、キンセンフエダイに 囲まれ視界ゼロ。

「まじ?」

更に驚きが続いたのは、リチェリューロックのマクロ御三家のフリソデエビ、ニ シキフウライウオがいとも簡単にこれもまた水深3メートルで・・・・・・・。

まじですか??

そして興奮冷めやまぬままエキジットしてタンクを背負ってビーチを歩いていた ら、またトップレスが視界にはいってきて・・・・・・もうマックスです。

群れ、マクロ、そしてトップレス。

沖縄、慶良間の海で経験を積んできた僕にはこれには驚きと衝撃でした。

ショップから10分と近いので、カタビーチは時間があればいまでも潜り込みにいっています。

他にも探すと他では見られないレアな生物がたくさん、本当に楽しいです。

さすがにトップレスには慣れましたけど(笑)。 カタビーチ侮るべからずです。

 

タイ生活で驚いたこと

田中さん

インターナショナルリゾートのプーケットは様々な国の人たちが生活しています。

タイ人は当たり前ですが、僕らのような日本人がいたり、アジア圏の人、ヨーロッパの人など様々な人種の人が集まっています。 

そうすると、ボートでは色んな国の言葉が飛び交っています。

やはりコミュニケーションの基本は英語なのですが、ばっちり喋れる人たちだらけではありません。

タイ語の方が得意だったりする人だっています。

日本人と韓国人が会話する時基本は英語なのですが、その時飛び交う言葉はタイ語だったり。様々で、驚きました。

 

また、身近にも驚きの人がいるんです。

うちの社長は英語、タイ語、日本語を使いこなすトライリンガルでそのマシンガントークには・・・・未だ呆気にとられてしまいます。本当にマシンガンみたいなんです。頭の中どうなっているのか未だに謎です。

ギャグも下ネタもトライリンガルなマシンガントークで笑わせてくれます。

社長

田中さん驚きの社長「藤中さん」。トライリンガルでのマシンガントーク気になります

 

末松さん

やはり食べ物ですね。

タイ人の食べ方に驚きです。唐辛子を入れて、ナンプラー(魚醤)を入れて・・・まぁそこまでは理解出来るのですが問題はその後なんです。

唐辛子を入れた後に砂糖を入れてしまうんです。これには驚きました。 沖縄での生活も最初は驚きの連発でしたが、タイもなかなか驚きが溢れていました。

あとはマーケットやお祭りに行くと並んでいる「こんな物も食べるのか!?」という品々。幼虫、バッタ、コオロギ、タガメにカブトガニ・・・

何でも好奇心で挑戦がモットーですから、もちろん挑戦。

僕の舌の判断では幼虫、バッタ、コオロギは塩味。タガメはフルーツ味。カブトガニはカニ味。その中でも特にオススメなのはカブトガニです。

ただ一緒にいったスタッフは、そんな僕にドン引きでしたが・・・。

幼虫

この中では手前にあるタガメが一番高く、大体5-10B(20円くらい)。末松さんおすすめの食べ方は「素揚げ」

カブトガニ

カブトガニ。新鮮なものはサラダとして食べるのがおすすめです

 

今、ハマっていること

田中さん

タイスイーツを食べるのが最高です。

タイ料理はやはり辛いものが多いです。その舌が痺れた状態が続くのは辛いですからそこで甘いタイスイーツを頂くのがベストです。

取れたて精製したてのフレッシュなココナッツミルクの甘さや風味がやみつきになってしまいます。日本では缶詰や粉をといたインスタントのココナッツミルクしか使わないため、本場の味との違いから苦手に感じてしまう人もいます。

ですが僕は美味しくいただいちゃいます。

特にお気に入りなのが、ココナッツやタロイモなどを使ったお菓子。買ってくる屋台によって味が違うのでたまにハズレもありますけど。

タイ菓子

タロイモとココナッツミルクのタイ菓子。味はほんのり甘く、生菓子みたいです

 

末松さん

タイ文字の勉強です。

勉強すればするほどこの可愛い文字に愛着が湧いてきて、やる気が出てきます。

ただ、タイ文字は基本的な読み方のルールを覚えた所で読めない文字がいっぱいなんですが・・・

例外的なルールがたくさんあって「なんでそんなややこしくしちゃったの!?」とか「それ必要!?」なんて思わずツッコミたくなってしまうんです。

でもその意味が分からない感じがまたタイらしいというか。

一筋縄じゃいかないところがハマってしまう1つの要因でもあるんですけど。

タイ文字

末松さん曰くこのタイ文字、よく見てるとなんだか可愛く思えてくるそうです

 

これからのシーズンの見所

田中さん

僕がタイにいるこの時期は、やはりシミラン諸島のダイブクルーズが見所です。

半年限定でしか入ることのできないこの海は、本当に潜ってもらいたい海です。

これまで国内、ツアーの添乗でいろんな海外の海も潜ってきましたが、海も魚もとにかく元気なんです。

しかも海の成長が想像以上に凄く、去年のエルニューニョの影響で僕がプーケットを離れる頃はサンゴの白化、イソギンチャクやソフトコーラルが大きなダメージを受け、来期は正直期待できないと諦めかけていたのですが、そんな状態も夢だったのではないかと思うほど、あっさり回復していました。

 

シミラン諸島No5の島東側にあるアニターズリーフやリチェリューロックなどのソフトコーラルが感動的で、美しく花開いています。

ソフトコーラルだけではなんとも思わないかもしれませんが、そこに住む魚たちとのコラボがたまらないんです。その風景をジッと眺めてみてください。

ソフトコーラル

見事に回復したソフトコーラル。ダメージを受けていたなんて嘘のようです

 

末松さん

乾季限定シミラン諸島でのクルーズです!

ダイビングはいうまでもなく最高ですが、起きて、食べて、潜って、寝てを繰り返し、それが仕事と生活の一部になっているなんて、とても幸せです。

何を食べても美味しいし、どこを潜っても楽しいんです。

 

アカヒメジ&ノコギリダイ

WEST OF EDEN(シミラン諸島)にて。アカヒメジ&ノコギリダイ。どちらとも潮通しが良いサンゴ礁域が生息域。

クマドリカエルアンコウ

WEST OF EDEN(シミラン諸島)にて。顔の模様が歌舞伎の隈取りに似ていることからつけられた「クマドリカエルアンコウ」

お客様たちとの集合写真

お客様と一緒にスタッフも、元気いっぱいに思いっきり楽しんじゃいます

夕食

日中思いっきり動いた後のご飯は格別です

 

これから初めてタイへ行こうと思っている方へアドバイス

田中さん

タイという国は物価が日本の3分の1、もの凄く安いという感覚になるのですがそこに落とし穴が。

1つ1つの物が安いと思い買い過ぎて、合計すると思わぬ金額になることも。

なので買い物をする時は書いてある値段に「0」をたして考えてみると、バカ買いするペースはゆるくできるかもしれません。

でもやはり物価の安さと住み心地の良さ、これはゲストにリピーターさんが多いということにも影響しているのではないかと思います。

社長がよく言っています「海だけみたら他にもっと凄い海はあるし、この海が世界で1番とは思ってないけど、トータルで勝負するなら世界一のダイビングリゾートとして張り合っていけるポテンシャルがあるから、自信もってガイドしろ!昼も夜も24時間で勝負やって!」と。

ですので、昼も夜も全ての時間が勉強です!

 

末松さん

タイは暑いですが、日によっては朝晩冷え込む日があります。

なので長袖もあったほうが助かる時もあります。

ダイビングクルーズに行かれる方も、パーカー1枚あると便利です。

海上では停泊なので風がある時は少し寒くなります。

D.O.

田中さん末松さん

元気いっぱい、お客様もいっぱいの笑顔に変えてしまう。田中さんと末松さん

D.O.

D.O.の素敵なスタッフの方々

 

今回ご紹介した、田中篤史さんと末松春樹さんが所属するのは『D.O.』。

2000年11月にOPENし、それ以来タイ・プーケット、アンダマン海の魅力を徹底した少人数制でご案内。

「記録に残すダイビングではなく、記憶に残すダイビングを」をガイドポリシーに、日々サービス向上に努めています。

先ほどご紹介したクルーズ以外にもピピ島のツアーを毎日開催。潜る以外にもビーチで遊んだり、ピクニックなどお客様を楽しませるオリジナルツアーも目白押しです。

 

『D.O.』の詳細は以下より

http://www.dophuket.com/index.htm

 

タイの観光に関するお問い合わせはタイ国政府観光庁のウェブサイトをチェック!

タイ国政府観光庁

タイに行くなら「タイ国政府観光庁」のホームページをチェック。

ホームページでは、美しい写真とともにタイの情報をたっぷり紹介。

また、ダイビング専用のウェブサイトは、ダイバーの強い味方となってくれること間違いなし。

ダイバーのタイプ別に、タイの潜り方を音声ガイダンス。

もちろん、ポイント、ショップ、トラベルメモなどの渡航情報もばっりち掲載。

旅行気分を高めるには最適のサイト。

タイ国政府観光庁

http://www.thailandtravel.or.jp/

タイ国政府観光庁の『ダイビングプロモーションサイト』

※音声が出ます。

http://thailandtravel.or.jp/diving/

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