連載「パラサイトラヴァーズ」~めくるめく寄生虫の世界~Vol.11

コペポーダ

2014年04月30日
写真・文/中野大樹(潜水屋DAIKI)

不思議な寄生虫の世界を紹介

寄生虫=ある生物が他の生物の体から栄養などを持続的、かつ一方的に搾取する生物。と言われています。
皆さんもダイビングの最中に寄生虫のついた生物を見たことがあるのではないでしょうか?
ちょっと気持ち悪い、と思われる方もいるかも知れませんが、寄生虫は宿主がいないと生きていけない生物。想像以上に寂しがり屋なんです。
宿主を殺すことなく暮らす姿に、もしかしたら生きるヒントが隠されているかも!と思い、寄生虫を愛して止まないサークル「パラサイトラヴァーズ」の皆様に全12回に渡って様々な寄生虫を紹介してもらいます

敵の少ないウミウシに寄生...つま~り、無敵やんっ!!!

今回は私、和歌山県「みなべ・田辺」の海でガイドしております中野大樹(なかのだいき)が担当させていただきます。
このコーナーではすっかりお馴染みの寄生性コペポーダ(カイアシ類)、まさにパラサイトの代表選手と言っても過言ではない今日この頃ですが...(笑)。
今回は観察&撮影しやすいウミウシに寄生するコペちゃん2種を紹介します
まずはこの子、通称「うさぎちゃん」です。
ウミウシなどの表面に住み、体表面の粘液を食べて暮らしてる比較的控えめなパラサイトです(笑)
ウミウシの上をあっちゃこっちゃ移動していて、パラサオイト好きのフォト派ダイバーは、気に入った位置に「うさぎちゃん」が来るのをじっと待って撮影するとかしないとか...(笑)

コペポーダ

この写真はニシキウミウシの二次鰓付近にいた個体です。
ちなみにうさぎの耳に見える部分は卵塊で、最終的にはこれをウミウシに植えつけるらしいんですが、もしかしたら写真に写ってる白い米粒みたいなのは卵塊??? 撮った後で気づいたので確認できなくて...今度はもっと事前にじっくり観察してみようっと...
本気モードといっても宿主にとっては蚊に刺されているようなものなんでしょうかね。
みなさんもぜひ「植えつけられた卵塊」を探してみて下さいね~!!!

続きましてこのキレイなピンクの物体...実はこれ卵塊でして(もちろんこのアカエラミノウミウシの卵ではなくコペポーダの卵です)、本体はと言うと完全にウミウシの体内に入っちゃってます

コペポーダ

しかも本体の大きさはこの卵塊の倍くらいあって、形も細長いボディに長い脚が数本付いてる、まさにエイリアンなのです
その姿をお届けできないのが残念ですが...(笑)
そしてすでに卵を産んでいると言うことは、♂と♀が一緒にいる状態でこのウミウシの体内にいる訳で...
これこそパラサイトの真骨頂、ですね~!
天敵が少ないと言われるウミウシ。
それを知ってか知らずか、そこに寄生するコペたち...
彼らこそが最強生物ではないかと、今、巷ではもっぱらの噂です...(笑

筆者プロフィール

中野大樹さん

中野大樹
世界的にも貴重なオオカワリギンチャクの群生がある、和歌山県「みなべ・田辺」の海をホームグラウンドに活動する水中ガイド。
四季折々の「旬」をゲストに感じ&撮影してもらうため、ひたすら海に潜る毎日です...
潜水屋DAIKI

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