新連載「パラサイトラヴァーズ」 ~めくるめく寄生虫の世界~Vol.2

パラサイトラヴァーズタイトル

2013年7月31日

不思議な寄生虫の世界を紹介

寄生虫=ある生物が他の生物の体から栄養などを持続的、かつ一方的に搾取する生物。と言われています。
皆さんもダイビングの最中に寄生虫のついた生物を見たことがあるのではないでしょうか?
ちょっと気持ち悪い、と思われる方もいるかも知れませんが、寄生虫は宿主がいないと生きていけない生物。想像以上に寂しがり屋なんです。
宿主を殺すことなく暮らす姿に、もしかしたら生きるヒントが隠されているかも!と思い、寄生虫を愛して止まないサークル「パラサイトラヴァーズ」の皆様に全12回に渡って様々な寄生虫を紹介してもらいます

控えめな寄生虫!『キクロプス』

キクロプス

めくるめく寄生虫の世界、第2回は石垣島より多羅尾拓也(たらおたくや)がお送りします。 会長の次と言うことで、ハードルを下げてしまわないようにせねば。。。(笑) 会長程の寄生虫に対する“無条件のあふれんばかりの愛”のレベルには到達していないかもしれませんが、ブログに「帰省中です」と書こうとして変換したら「寄生虫です」・・・になってしまう位の愛は持ち合わせております
そんな私が会長の次の出番と言うことで、がんばりたいと思います。

まず、寄生虫のなかの「寄生」と言う言葉の定義をはっきりさせておかねばなりません。
海中にはお互いが利用しあったり、一方的に相手を利用したりして生きている生物がたくさんいます。
ハゼとエビのように「持ちつ持たれつ」で、両方にメリットがある関係にあるのは相利共生

で、マンタにくっくコバンザメのように片方にしかメリットがない共生を偏利共生と言います。
コバンザメはマンタのお腹にくっついて、マンタが吐いた食物や、ウンチなんかを食べて生活しております。
おまけにマンタにくっついたり、、時にはお尻の穴の中に潜り込んだりしているので、一匹でいるよりもはるかに安全で、しかも移動にもエネルギーを使わなくて済む。。。
コバンザメにとっては天国のような場所ですが、マンタにとっては重たい荷物がぶら下がってるだけで全然イイことはありません。
「コバンザメ・・・なんちゅー勝手なやっちゃ」、、と思われるかもしれませんが、さらにその上を行く勝手な関係を構築した生物が「寄生体⇒パラサイト」というヤツです

寄生(きせい)とは、共生の一種であり、ある生物が他の生物から栄養やサービスを持続的かつ一方的に収奪する場合を指す言葉である。(ウィキペディアより)
一言で言うと「親のすねをかじるおぼっちゃん」以下のサイテーな生物と言うことです(笑)
ペットに着くダニなんかも帰省中、、いや、寄生虫ですね。

そんなパラサイトですが、なかなかかわいい奴らもおりまして、写真の「キクロプス」類の仲間は 魚やウミウシ、ヒトデ、イソギンチャク、カイメンにホヤ、ゴカイ類、、、と、ほとんどの生物に寄生できる万能な生物なのですが、体液そのものを吸い取るのではなく表面の粘液を栄養にしている、パラサイトにしては控えめなヤツなんです。
おまけにぶら下げた「卵塊」が、何やらディズニーの人気キャラの耳ににも見えてしまうニクイところも相まって、人気急上昇の「寄生虫」です。
全世界に広く分布しているので、その道のガイドにリクエストすればきっと案内してくれることでしょう~!
名前を忘れても大丈夫!その道のガイドさんなら、リクエストする際は「ミッキーちゃんの寄生虫」で通じます。

筆者プロフィール

多羅尾拓也

多羅尾拓也

ネイチャー石垣島ダイビングサービスのオーナー兼ガイド。 ダイビング歴28年、ガイド歴25年、石垣島のガイド歴11年。毎日潜って海の変化を肌で感じでいます。

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