連載「こだわりのハイアマチュアフォトグラファー」Vol.4 小倉郁生さん

ハイアマチュアフォトグラファー

2014年11月17日

写真/小倉郁生

文・構成/大野幸隆(ダイブネット)

素晴らしい水中写真を撮影するアマチュアの方を紹介します

デジタルカメラの登場により、ここ数十年で大きく変わった水中写真の世界。誰でも気軽に始められるほど身近になりました。

この企画ではそんな水中写真に「こだわり」を持って撮影、独自の視点でハイクラスな作品を生み出しているハイアマチュアの方を紹介していきます。

 

第四回・小倉郁生さん「いつまでも自然体で撮り続けたいです」

今回ご紹介する小倉さんとの出会いは、筆者がかつてあったダイビング雑誌「月刊ダイビングワールド」にて編集部員だった頃にさかのぼります。自分が入社したのはかれこれ20年近く前。当時、ダイビングワールドでは3月号になると巻頭特集でフォトコンテストを行っていました。歴代の審査員は益田一氏、中村宏治氏、中村征夫氏、吉野雄輔氏、三好和義氏、高砂淳二氏、白鳥岳朋氏、越智隆治氏、瀬戸口靖氏、峯水亮氏…と豪華絢爛(抜けている方いたらすみません。当時の資料がなく記憶のみで書いてしまっています)。デジタルカメラがなかった時代、冬の足音が近づいてくると審査用に読者から大量のポジフィルムが送られてきました。

 

小倉さんはそのフォトコンテストで毎年受賞を果たす常連ダイバーの一人。集まったポジを眺め「この写真、気持ちがいいな」と名前を確認すると小倉さん、というようなこともしばしば。凛と際立った写真は当時から一際目立っていました。人柄も素晴らしく、新人だった自分に対し類似カットや誌面に使いやすい写真を別途送って頂き「逆に仕事を教わる」ような状態でした。

 

それから10年、ダイビングワールドを辞め、しばらくして雑誌も休刊。小倉さんとも疎遠な状態が続いていましたがFacebook上にて再会。今回の特集をお願いしました。久々に見た小倉さんの作品はより輝きを増し、いつまでも見ていたい欲求にかられるものでした。「ネイチャーフォトらしく、ストレートに美しく」というこだわりが随所に見られます。良いと思う写真に対して「いつか必ずそこに行きたいと思わせてくれる程、パワーのある写真」という小倉さん。その思いは氏の写真にも十分感じられます。そんな作品の数々をご覧ください。

 

小倉郁生さん

常に形を変え続けるタカベの群れ。どんなに撮り続けても飽きることのない被写体でした。(Nikonos RS 13mm 1/30 F8 ISO100 大瀬崎)

 

小倉郁生さん

バタラのインリーフの美しさに感動し、スキューバは一切やらず、シュノーケリングだけで撮影しまくっていました。(Nikonos RS 13mm 1/125 F11 ISO100 モルディブ/バタラ)

 

小倉郁生さん

トビウオ幼魚の撮影は大抵水面下での戦いなので、自分の吐く泡にもとても気を使います。(Nikon D80 60mm 1/125 F11 ISO100 大瀬崎)

 

小倉郁生さん

画角が広めの60mmマクロレンズはより構図が要求されることが多いので好んで多用します。(Nikon D80 60mm 1/80 F5 ISO100 大瀬崎)

 

小倉郁生さん

大瀬崎秋の風物詩であるキンギョハナダイの群れ。何よりも密度が大事なのでギュッと集まった瞬間を狙います。(Nikon D80 60mm 1/60 F11 ISO100 大瀬崎)

 

小倉郁生さん

アオリイカの産卵シーンはたくさん撮りましたが、やはり人による産卵床より、自然のものに産卵するシーンはテンションが上ります。(Fuji S5Pro 10.5mm 1/20 F8 ISO100 大瀬崎)

 

小倉郁生さん

数年前の冬、大瀬崎に突如として現れたハリセンボンの群れ。だから海はやめられません。(Fuji S5Pro 10.5mm 1/125 F13 ISO100 大瀬崎)

 

小倉郁生さん

半水面の写真は大好きですが、波や光のバランス、透明度など意外に条件を選ぶので、なかなか撮れるチャンスは少ないです。(Fuji S5Pro 10.5mm 1/60 F16 ISO100 フィリピン アロナビーチ)

 

小倉郁生さん

岩が動いているかと錯覚するほど、魚に覆い尽くされた根。ギリギリの透明度でした。(Fuji S5Pro 10.5mm 1/50 F8 ISO100 タイスミラン諸島)

 

小倉郁生さん

なんでもない風景ですが、群れの隙間のソフトコーラルと背景の色の対比が自分では気に入っています。(Fuji S5Pro 10.5mm 1/40 F8 ISO100 タイスミラン諸島)

 

小倉郁生さん

ホームグラウンドである大瀬崎らしい風景を撮り続けること…自分にとって大切なテーマです。(Fuji S5Pro 10.5mm 1/30 F11 ISO100 大瀬崎)

プロフィール

小倉郁生さん

小倉郁生

横浜市出身横浜在住。ダイビング歴31年、ダイブ数約3500本。

大瀬崎をこよなく愛す、ダラダラダイバー。

 

 

 

 

 

 

■主な受賞歴

月刊ダイバー誌第9回フォトコンテストダイバー大賞

ナショナルジオグラフィック誌日本語版第1回写真コンテスト特別賞

ナショナルジオグラフィック誌日本語版写真コンテスト2004海外特別賞

月刊ダイビングワールド誌第27回フォトコンテストグランプリ

第10回大瀬崎カレンダーフォトコンテストグランプリ

第16回大瀬崎カレンダーフォトコンテストグランプリ

その他

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