荒俣宏さん&さとう俊さん主催「海あそび塾」トークイベント終了

ダイブネットニュース

2015年7月21日

魚採集・観察家、鈴木香里武さんが出演

去る2015年7月5日(土)に、荒俣宏さん、さとう俊さんが主催する「海あそび塾」のトークイベントが開催されました。今回のメインプレゼンターは、岸壁採集家であり、フィッシュヒーラーでもある鈴木香里武(スズキ カリブ)さん。

「岸壁に浮く幼魚たち」と題し、「魚と出会える観察術」から「水族館を10倍楽しむ方法」まで、他ではあまり聞くことのできない興味深いネタを惜しみなく披露されました。

当日お集りいただいたお客様からは、度々歓声が上がり、大盛況のもとに終了。以下、簡単に当日の様子をご紹介します。

 

出演者3人

左より、荒俣宏さん、鈴木香里武さん、さとう俊さん

 

■鈴木香里武さんとは?

哺乳瓶片手に魚捕り網を構えていた男。

美しい景色を前にしても足元の海面ばっかり観ている男。

海のないところでも魚を運ぶことばかりを考えている男。

 

香里武さん

幼少期に絵本代わりに読んでいた本「日本産魚類検索図鑑」を紹介する香里武さん。本書、非常に分厚く、きれいな写真は一枚もない……

 

「20年間、海面を見続けたら、目が偏光グラスになりました。今では、裸眼で水面の照り返しを気にすることなく、その下にいる魚がはっきりと見えます!」

 

「大学への進学を考えた時、今までケンカをしたことがないことに気付いたんですね。もしかすると、イライラしないは、ずっと魚と暮らしてきたからじゃないのか? 魚との生活で心が安定してくるのでは?と思うようになり、心理学を学ぶことにしました。そこから "フィッシュヒーリング" が生まれたわけです。」

 

途中、香里武さんから何度かクイズが出され、正解者には、タカアシガニ(世界最大のカニ)の甲羅がプレゼントされました!

タカアシガニの甲羅

この甲羅は、西伊豆の戸田で入手したものだそう。豪華な賞品!

 

採集道具

魚採集の際に使っている網を持参し、紹介する香里武さん。大きいものから長〜いものまでいろいろある

 

■実際に、岸壁観察に行ってみよう!

〜漁港に行ったら、どんなところを見ればよいの?〜

 

【要チェックポイント】を香里武さんが伝授

 

1、流れ藻

流れ藻には、ハナオコゼなど擬態をする面白い魚が付いていることがある。よく観察してみると何か見つかるかも。

擬態といえば、水面を漂う枯れ葉そっくりのナンヨウツバメウオという魚がいる。枯れ葉が浮いていたら疑ってみるとよい。

 

2、角(すみっこ)

漁港の角には、根魚がいる。角は暗い上に、流れがぶつかり合い、渦のようになる場所のため、いろんな生物が集まってくるのかも(餌となる生物も豊富)。

 

3、クラゲ

クラゲの触手の中に、魚が隠れていることがある。

例えば、カツオノエボシに隠れる代表的な魚に、エボシダイの子(10cmくらい)がいる。彼らは、クラゲの触手の毒で天敵から身を守っていて、彼ら自身は粘膜が強いため刺されても平気。

 

また、夜の観察も面白い。夜に寝る魚と起きる魚がいるため、昼とはまた違う様子を観察できる。

これまでに夜の観察では、タツノオトシゴの赤ちゃんやミミイカ、ホシササノハベラの家族が一緒に寝ているのを観察できた。さらには、水面に浮いていたダンゴウオまで!

 

他にも、飼育をしていると新たな発見があることや、飼育よりも捕った生物を家まで持ち帰るのが難しいことなどについてお話がありました。

 

■フィッシュヒーリングにまつわるお話

〜水族館を10倍楽しむ方法〜

 

水族館=「心で感じる施設」

水族館は、必ずしも順路通りに回るのではなく、その日の気分に合わせ、自分に力を与えてくれるような魚を優先的に見ることで、より楽しめる。

例えば、元気がないな、という時は、赤い魚を中心に観る。イライラしている時は、青い魚を中心に観る。マイヒーラーに会うんだ!と思えば、きっと出会う事ができる。魚との距離はあなた次第!

 

 

■さとう俊さんより、岸壁魚の撮影テクニック公開

さとう俊さんからは、釣竿の先にウェアラブルカメラ「GoPro」を付けた撮影機材、通称「ぼっちゃん」による水中撮影テクニックが披露されました。

 

ぼっちゃん

「ぼっちゃん」を紹介するさとう氏

 

沖縄北部の某港で撮れた面白い映像を紹介

タツノオトシゴ

タツノオトシゴやアオリイカの子どもが浮いていた。プロジェクターには、タツノオトシゴが写し出されている

 

「撮影時、カメラを生物にあまり近づけると逃げてしまうという認識がありましたが、「ぼっちゃん」を使うと、かなり近くまで寄れるんですね。

今年6月の中旬に、三浦半島の某所にクサフグの産卵を撮影しに行ったのですが、警戒心の強いクサフグにもかなり寄って撮影することができました。

GoProの特徴として、レンズが広角というのがあり、小さい生物に寄って撮影する、マクロ撮影ができないことがネックでした。しかし、最近GoPro用のマクロレンズが売っていることを知り、購入しましたところ、これを装着すると被写体に5cmまで近づけるんですね。次回は、これで撮った映像をみなさんにお見せできればと思っています」

 

 

■荒俣先生より、海外の水族館、口永良部島の火山噴火などについてのお話

荒俣先生からは、先日、ドイツのミュンヘンにある水族館に行かれた時の貴重なお話がありました。

そこでは、館内中にハキリアリを展示するためのチューブが張り巡らされ、アリたちの興味深い行動を観察できるようになっているそうです。

 

「オープンな空間展示を求める動物園とは違い、水族館は、クローズドな世界を作れるため、ミクロの世界の生物を通じて、生物の多様性やお互いの助け合いを展示できるのが面白いですね。世の中の流れとして、ミクロな世界が注目され始めているのかもしれません」

 

以下は、荒俣先生が普段眼鏡代わりに使用しているというレンズフィルター。これをかけると暗い所でも色がしっかりと見えるそう。

赤いフィルター

赤いフィルターが付いていて、水中だと青かぶりを抑えてくれるスグレモノ

 

また、5月29日に屋久島沖で遭遇した口永良部島・新岳の火山噴火の映像を披露されました。一切編集なしの生々しい映像に、参加者のみなさんは釘付けになっていました。

口永良部島・新岳の火山噴火

ものすごい噴煙が上がっている様子

 

以下、荒俣先生より。

「口永良部島のすぐそばで潜っていたら、新岳が潜っている最中に爆発しました、、、。

水面の方でガンガン音がするので(船長が危険を知らせるために鳴らしていた音)、上がってみたら、目の前大爆発でした。船長に早く上がれと言われても、噴火の様子を海の中から「ぼっちゃん」で撮影していた私たち。死んでもカメラは放しません。その映像が、早くも夕方のニュースで使われていたのにはさすがにビックリしましたね」。

 

 

■今回参加してくれたお客様

ことさんたちとカリブさん

初めて"海あそび塾"イベントに参加したという女性お二人。右の女性、ことさんから感想(以下参照)をいただいた

【ことさんの感想】

「香里武くんのお魚と海への愛に共感する素敵な時間でした。水辺の小さなお魚たちの見つけ方、水族館の楽しみ方などを知ることができ、新たな視点でこれから益々海の世界を楽しめそうです。」

 

けいたくん

香里武さん持参の「日本産魚類検索図鑑」を見ながら、魚の調べ方について会話する参加者の藤川さん(左)と岸壁採集家の黒柳さん(右)

 

サインをもらう夫婦

荒俣先生&さとう俊さんの著書を持参し、サインをもらうご夫婦

 

けいたくん

最後のじゃんけん大会で見事勝利したケイタくん(海あそび塾イベントの常連客さん!)には、荒俣先生より海洋堂フィギュア「太陽の塔」がプレゼントされた

 

けいたくん

グッズ販売や運営のお手伝いをしてくれた、日本ペット&アニマル専門学校の学生のみなさん。お疲れ様でした!

 

【告知】

2015年12月に、「海あそび塾」のトークイベントを開催予定です。

場所は、都内を予定。

今回は、フォトコンテストを実施予定です。アート写真でも図鑑写真でも、どんな道具を使ってもOK。多くの方のご参加をお待ちしております。

詳細は、さとう俊さんのFacebook(ログインが必要です)、マメチ・プロダクションHP等で告知予定。チェックをお忘れなく!

 

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