荒俣宏さん塾長「海あそび塾」の「磯観察実習会」が開催

ダイブネットニュース

2014年10月9日

写真・文/茂木みかほ

協力/三浦 海の学校(HP)

三浦半島で生物観察&撮影会を実施

荒俣宏さんが塾長を務める「海あそび塾」。そのプログラムの一環として、日帰りで行われる「磯観察実習会」が9月14日(日)に開催されました。今回のフィールドは、三浦半島・諸磯。三浦 海の学校を拠点とし、磯での生物観察をメインに、シュノーケリング経験者は水中観察を行いました。当日は、家族連れやベテランシュノーケラーなど多彩な方々が参加され、荒俣塾長をはじめ、さとう副塾長、新野塾頭とともに、生物採集から写真撮影まで本格的な現地実習を楽しみました。この日採集した生物は、観察後すべてリリースしています。

それでは、当日の様子を簡単にご紹介します。

 

参加メンバーで集合写真

参加者と「海あそび塾」スタッフ一同

荒俣さんご挨拶

まずは、荒俣塾長から参加者へ向けてご挨拶。「磯は身近な場所でありながら新たな発見のある楽しい場所です。海あそびを文化にしましょう」とのお言葉が

新野さん

さっそく海に入り、新野塾頭が網の使い方を伝授

捕れたかな

狙った魚が捕れたかな?と、真剣に網の中を見つめる参加者の男の子

アゴハゼをゲットした男の子

アゴハゼの幼魚をゲット!

新野さん

タイドプールにいたトウゴロウイワシの稚魚を手ですくう新野塾頭。稚魚の名前がすぐわかるのはさすが!

採集した生物

しばらくすると、こんなにいろんな生物が採集できた。アゴハゼにソラスズメダイの幼魚、イソガニなど。ピンク色の魚はシュノーケリングで採集してきたチャガラの幼魚

荒俣さん

荒俣塾長はシュノーケリングで水中観察中

さとうさん

さとう副塾長は、見慣れないきれいなウミウシを撮影中

午前中、磯観察を楽しんだ後は、ランチをはさんで撮影会の始まりです。さとう副塾長が作製したオリジナル観察ケースに生物を入れて、各々デジカメで撮影にトライ。さとう氏のアドバイスを受けながら、みなさん真剣に取り組みました。

 

【生物撮影のポイント】

・ケースに付いた水滴、汚れをしっかり拭き取る

・撮影したい生物をケースの中に静かに入れる(さらにケースに汚れが付いていないか確認)

・背景に余計なものが写り込まないようにする。背景素材などを使い雰囲気作りをする

・デジカメをマクロモードに設定する

・魚を撮る時はケースの横から(できればヒレを立てた瞬間)、ウミウシやウニなどあまり動かないものは真上から撮る

・できるだけケースの中央に生物が来た時に撮る(ケースの角が写り込まないようにしたほうがよい)

・撮った画像はトリミングするとよい

 

背景素材

ケースの後ろに背景素材を置いて準備。素材は何パターンかあり、その生物に合ったものを選ぶのがコツ

さとうさん

撮りたい生物に合ったケースを選び撮影の準備をする

撮影開始

準備ができたら、撮影開始!まずはさとう副塾長が試しに撮影

荒俣さん

奥で男の子が真剣に撮影中。その横で荒俣塾長も撮影中

ここからは、撮影した生物写真(今回サポートスタッフとして参加した茂木の写真)を見ていきましょう。比較的上手に撮れたものと、改善が必要なものとありますので、その点を踏まえ紹介します。きれいに撮るにはもっと練習が必要そうです。

 

キャラメルウミウシ

ヒラヒラ感が美しいキャラメルウミウシ。動きが緩やかなので撮影しやすい。ケースの下の柄が写り込んでいるのが残念

コノハミドリガイ

この日大きいものから小さいものまで、3個体見つかったコノハミドリガイ。ケースの角が写ってしまっているのが残念

ミヤコウミウシ

比較的体が大きいミヤコウミウシ。ブルーの水玉とおしりのフサフサ(二次鰓)がエレガント。同じくケースの角が写り込んでしまった

スベスベマンジュウガニ

食べると危険なスベスベマンジュウガニ。ゴミが浮いているのが気になる

チョウチョウウオ幼魚

珍しいWスポット(眼状斑)のチョウチョウウオ幼魚。よく見ると、ケースを拭いた後が残ってしまっている

ミツボシクロスズメダイ

体長4cmほどのミツボシクロスズメダイの幼魚。シュノーケリングをしていた参加者の方が採集した。こちらもケースの汚れが目立ってしまうのが残念

ミツボシクロスズメダイ

磯でよく見られるイソスジエビ。ケースの拭き残しのせいで曇りがちな写真になってしまった

ハオコゼ

背びれに毒をもつハオコゼ。こちらもケースの角が写り込んでしまっている

レイアウト

他にも海藻やウニを入れ、海中の雰囲気漂うレイアウトを作った上で撮影しても面白い

【さとう俊さんが撮影した作品】

では、さとう副塾長が撮影した写真を見てみよう。さすが、美しい仕上がりです。

 

ソラスズメダイの幼魚

©さとう俊。ソラスズメダイの幼魚。魚の形態がわかりやすく、余計なものが写り込んでいない

ミヤコウミウシ

©さとう俊。ミヤコウミウシを撮影したもの。こちらもきれいな仕上がり!

 

その後レクチャールームに戻り、新野塾頭から本日見た生物についての解説がありました。その間、荒俣塾長とさとう副塾長は参加者のみなさんが撮った写真データを確認し、上手に撮れた作品を選出。さらにその中から、入賞作品3点が選ばれました。

 

解説中の新野さん

図鑑を見せながら、今回見た生物について説明する新野塾頭

入賞作品選出中

荒俣塾長とさとう副塾長より、参加者が撮影した写真の中でよく撮れていたものについてコメントがあった

入賞者のみなさん

入賞者のみなさん。大賞「荒俣賞」を受賞した山本啓太さん(中央)、優秀賞「さとう賞」を受賞した大日向有美さん(左)、同じく優秀賞「新野賞」を受賞した鍛冶孝洋さん

受賞者の方にはそれぞれ賞品が贈られました。荒俣賞は、なんと荒俣さんが海洋堂とコラボして造ったフィギュア全種!さとう賞は、さとう氏お手製のボトルフィギュア、新野賞は、新野氏の著書である図鑑でした。

最後には、荒俣塾長からプランクトンについてのお話(透明な体の不思議やその進化など)が一時間ほどあり、本イベントは無事終了いたしました。

 

最後に

当日は天気、海況ともに恵まれ、無事に第一回観察会が終了しました。参加者のみなさまの中には、荒俣さんのファンの方もいて、ネットで荒俣さんのことを調べていた際に本イベントのことを知り、参加を決めてくださった方もいました。今回は「海あそび塾」の講師お三方が直々に磯遊びのコツを教えてくれるという貴重な機会でした。最初はなかなか網で魚を捕まえられなかった小学生の男の子も、ちょっとしたコツを教えてもらうことでぐんぐん上達し最後の方にはたくさん捕まえられるようになっていました。みんなで採集した結果、予想をはるかに上回る多くの生物を観察でき、撮影会も盛り上がりました。磯に足を運べば、自然と笑顔になります。思いもよらなかった新たな発見や可愛らしい生物との出会いに心弾みます。

第一回「磯観察実習会」がこの度大変好評だったため、第二回も開催予定とのこと。どうぞお楽しみに。もちろんどなたでも参加OKです。今後の予定は、HPやブログでお知らせしますので、ぜひチェックしてくださいね。

 

「荒俣宏の海あそび塾」ブログ

http://ameblo.jp/himonisuto/

 

 

【荒俣宏塾長の海あそび塾】詳細

http://www.taiken.or.jp/corse/seaplay.html

 

 

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