
八丈島は、東京から約287km離れた伊豆半島の最南端に位置する島。
黒潮ルート上に位置しているため、芳醇な海に周りを囲まれている。
この海で獲れるカツオやトビウオ、ムロアビ、イセエビ、トコブシなどの新鮮な海の幸は、訪れる観光客にとっても、それだけでこの島に来る意味を与えている。
ダイビングスポットしての八丈島も、この黒潮の奔流のおかげで、魚影が濃く、さらに年間を通して透明度が高いのが特徴となっている。
海流の影響を強く受けた生態系は、多種多様の熱帯性、亜熱帯性生物の宝庫だ。
八丈島の海の代表格であるユウゼンをはじめ、チョウチョウウオやツノダシ、ニザダイなどの仲間や、ツムブリやイソマグロといった大物回遊魚など、季節によって異なる様々な生き物たちがダイバーの目を楽しませている。
ほとんど島の周り全体がダイビングポイントといっても過言ではないが、やはり位置によって特徴がある。
島の南側にあるポイントは、切り立ったドロップオフやキャニオンのような景観をしているところが多く、反対の北側は、潮通しが良いために大物が非常に多い。
また西側はゴロタ地形となっているところが多く、ダイビングポイントも数多く存在している。
そして東側は、地形がおもしろいポイントが多く、アーチなども多い。そして小島周辺のポイントは魚影が濃く、潮も速い。
島のビーチポイントには、たいていトイレなどの設置があったり、水ではあるがシャワー設備もあるなど、ダイバーには非常にうれしい設備が整っている。
またどこも車でエントリー口付近まで行くことができるようになっている点も、タンクを背負っての移動時間を憂う体力のない人や女性ダイバーにはうれしいポイントだろう。
島の年間平均気温は、18.3℃と東京都区の15.9℃と比べると2度以上暖かい常春の島で、島内の至る所にヤシやシダ類など亜熱帯植物が自然のままに繁茂している。
このように花と緑に覆われ大地は、自然と親しめる観光スポットとしても高い人気を誇り、人口1万人にも満たない島に、なんと1年間で17万人近くの観光客が訪れているという。 また、近年では、風力発電や地熱による発電や農業利用を促進し、クリーンアイランドを目指しているなど、自然との共存を率先して実践している島でもある。

船で行く場合は、東海汽船の夜行客船が東京w」竹芝桟橋から毎日就航(約10時間)。
飛行機の場合は、羽田空港よりエアーニッポンが1日4便就航(約45分)。
また、八丈島を基地として、東京アイランドシャトル(ヘリコプター)が青ヶ島、御蔵島、利島、大島とアクセスしている。
陸上がポカポカしてくる春は、スズメダイの仲間やテンジクダイの繁殖期で、5月中旬頃からおなじみのユウゼン玉のシーズンとなる。
また同じ頃からハンマーやニタリが出現したり、アオリイカの産卵も行われるようになる。
夏は、クマノミの産卵や様々な幼魚のシーズンとなり、 またツムブリやムロアジ、イソマグロも見られるようになる。
秋の9月後半から11月にかけてはカンパチなどの群れがよく見られるようになる。 この頃は透明度も非常にいい時期だ。
そして冬の12月になっても水温は高く22℃ほど。
この時期はキビナゴの大群やツノダシ、ウスバハギが数100匹単位で群れる姿も見られるようになる。 また、1月からはマダラエイも出没するようになる。
ただ、西・北東風のやや強めの風の日が多く、海に入れない日も出てくる。
だが、八丈島は、全体的には、あまり天候に左右されないポイントが多いと言える。
ちなみに、八丈島の海は、海流の影響や複雑な地形で、ポイントによっては現地ガイドなど八丈島の海に精通したガイドの潮読みなどが必要となる。
八丈島を代表するポイント。
全国のダイビングポイントの中でも知名度の高いポイントだ。
ビーチエントリーながら大型回遊魚が現れるほか、ユウゼンやテングダイといった常連はもちろん、根付きの魚やキンギョハナダイなども見られる。
ソフトコーラルが咲き誇る岩や、アーチやクマノミの群生など、とにかく期待を裏切らない名ポイント。
対象:
最大水深:18~30m
エントリー手段:ビーチ
エントリー直後から15mほどのトンネルをくぐり抜けたり、複雑な根沿いを沖合いへと進むと大小のケーブもある。
ハタンポやスカシテンジクダイ、キンメモドキの群れから回遊魚も期待できるなど見られる生物のバリエーションも豊かだ。
対象:
最大水深:18m
エントリー手段:ビーチ
東の沖に大きな三叉アーチがあるポイント。
アーチ周辺では、テングダイ、ハマフエフキ、イシガキダイ、ツバメウオ、ツノダシ、ハナミノカサゴなどが見られる。
マクロ系のフィッシュウォッチングも楽しい。
対象:
最大水深:18m
エントリー手段:ビーチ
エントリーしてすぐ20mほどの洞窟がある。 中ではイセエビ、ハタンポが群れているのを見ることができる。
洞窟をくぐると外洋に出て、周りにはショートドロップオフやオーバーハング、ケーブなどがある。
ハタンポやキンメモドキ、ハナミノカサゴやクマノミの群生なども見られる。
対象:
最大水深:30m
エントリー手段:ビーチ
複雑に絡み合った5ツ又の巨大アーチをはじめ、数カ所のアーチがある。
根付きの魚が多く、テングダイ、ツバメウオ、イシガキダイ、アジアコショウダイ、クマノミ、カメ、タテジマキンチャクダイ、ハタタテハゼなどが見られる。
対象:
最大水深:40m
エントリー手段:ボート
大物からマクロまでマルチに楽しめるポイント。
潮通しのいい根があり、その先端には、ヒラマサ、バラクーダなどの大物が回ってくる。
また、オーバーハングが多い根には、おなじみのアイドルであるタテジマキンチャクダイの幼魚やイザリウオ、ハナダイなどを見ることができる。
対象:
最大水深:30m
エントリー手段:ボート
豪快なドロップオフの壁沿いを進むと、テングダイ、ハリセンボン、ニザダイ、タテジマキンチャクダイ、レンテンヤッコ、アジアコショウダイなど次から次へと現れ、珍しい幼魚も数多く見られる。
神湊(かみなと)港の目の前に位置しており、ボートでもほんの30秒ほどで到着する。
対象:
最大水深:25m
エントリー手段:ボート
ダイバーが10人並んで通れるほどの巨大アーチがあるポイント。
沖合いのハタゴイソギンチャクの群落にはクマノミ城があったり、キンギョハナダイやミノカサゴ、春には回遊魚やアオリイカが出たりと、他にも見どころはいっぱい。
対象:
最大水深:20m
エントリー手段:ボート
沖の隠れ根がおもしろいポイント。
水深は深いが、中層で待っていれば、ウメイロモドキの群れや、時にはハンマーヘッドなども現れる。
またマクロなど小物もおもしろいので、それほど深くないところで、じっくり探してみるのもいい。
八丈富士のたもと、島の北側に位置する。
対象:
最大水深:30m
エントリー手段:ボート
根の先端へ向かって泳ぎ、先端に着いたら止まって大物を待つ。
待っている間、目の前には様々な魚が次から次へと現れ、まるで映画の大画面のような大迫力を味わえる。
潮はキツイが、魚の宝庫だ。
八丈島の西側にある八丈小島の南側にあるポイント。
対象:
最大水深:30m
エントリー手段:ボート
沖に張り出した根を回り込むように泳いで回る。
根に付いている大きなイソバナは見ごたえタップリ。
様々な大型回遊魚はもちろん、ムレハタタテダイ、ユウゼン玉も出現する。
対象:
最大水深:30m
エントリー手段:ボート
島の南側に位置し、沖の根と西向きの2ポイントがある。
潮あたりがよく、大物の目白押しとなる。
1年の内で入れる確率が非常に低いポイント群だが、もし運良く入れれば、最高級のアドベンチャーダイビングが楽しめる1度は潜ってみたいポイントだ。
対象:
最大水深:30m
エントリー手段:ボート