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串本

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紀伊半島・串本について

紀伊半島の先端、本州最南端に位置する串本の海の知名度は、今や全国区。関西・中京エリアのダイバーに限らず、全ダイバーの憧れの海になっている。

プロの水中写真家なども足繁く通っている海、それが串本なのだ。

 

串本の海は、もちろん黒潮の影響を強く受けている。

冬場でも最低水温は16℃前後。海中は色鮮やかなチョウチョウウオやベラなど南方系の魚が数多く泳ぎ、立派なサンゴ礁も形成されているなど、さながら亜熱帯の様相だ。

純然たるサンゴ礁種と寒流域種を除けば、ほとんどの魚が見られると言ってもけっして過言ではない。

今までに確認された魚類の種数は700種近くののぼり、固有種とまではいかないが串本ならではの生物たちが多く生息しているという、もの凄いスポットなのである。

串本のダイビングポイントは、串本市街の西岸、潮岬にかけての内海から、さらに西側へ約10kmまでの広いエリアに20カ所以上設けられている。

 

ボートポイントがほとんどだが、なかなか侮れないビーチポイントも3カ所あって、こちらもお薦め。

内海のポイントは潮の影響を受けにくい穏やかな環境で、マクロ系などが充実。西側の外洋ポイントは潮の影響が強く、回遊魚や大物が期待できる。 ただし、ボートポイントは水深がやや深めなところが多く、安全停止がしやすい浅い根などが少ないので、無減圧潜水時間を守ったダイビングを心がけたい。ダイブコンピュータは必携だ。

また、串本ではナイトロックスタンクも盛んに行われているので、利用してみるのもいいだろう。

 

ダイビングのスタイルは、潮の影響を受ける外洋のポイントでも基本的にアンカリングで潜り、ドリフトダイブすることは少ない。

内海エリアのポイントを中心に、串本町内のDサービスが連携・運営する組合「ボンテンクラブ」が常設アンカーを設置してくれているので、初級者やカメラ派などでも安心できる。

 

串本ではアフターダイブでは、まず第一に海の幸を体験してほしい。

食事が魅力の宿も多いし、敢えて宿での食事をやめて地元の料理屋などで食事をとるのもいいだろう。

串本の町を歩けば、魚屋の店先で桶に無造作につっこまれたブリやヒラマサ、カツオなどが、驚くような安値で売られている。 これらの海の幸をお土産にするのもいい。

車なら持ち運びに無理はないし、冷蔵の宅配便もある。

そのほか、観光名所としては潮岬や橋杭岩という名勝がある。

特に潮岬は本州最南端だから、一度足を運んでみるのもいいはずだ。

岬には建造から100年が経過している歴史的建造物でもある、潮岬灯台が立っている。

周辺から眺める青い大平洋も美しく、吹いてくる風はとても爽快だ。

串本

串本の行き方

名古屋方面からは東名阪自動車道から伊勢自動車道・勢和多気ICを経由して国道42号を南下。

大阪方面からは阪和自動車道から海南湯浅道・南部ICを経由して国道42号を南下すればいい。

 

電車の場合は、名古屋から「ワイドビュー南紀」、大阪から「くろしお」などの特急を利用し、JR串本駅下車。

シーズナリティ

黒潮の影響を受ける串本の海は、一年を通して温暖な海だ。

4月頃にはもう水温が20℃ほどもある。

その後、ずんずんと上がって夏場では高いときで28℃前後にまでに上昇する。 春はテーブルサンゴのすぐ横で海藻が茂る不思議な世界が展開し、その周りを温帯種の魚たちが泳ぐ。

 

5月頃から魚や生物の繁殖行動が見られるようになり、 アオリイカの産卵行動はこの時期の見所の1つになる。

この時期には、過去にジンベイザメという超大物が現れたこともある。

 

夏本番を迎えると、 とにかく南方系の魚を目にすることが多くなる。

もう、季節来遊魚と呼ぶのもはばかられるような雰囲気すらある。

 

さらに秋にかけては、 チョウチョウウオ類やスズメダイ類に加え、テングカワハギやセダカギンポなどといった完全なサンゴ礁域生息種まで姿を見せる。

外洋ポイントではカンパチやツムブリといった回遊魚のほかナンヨウカイワリやギンガメアジの姿をも目撃するだろう。

秋が最も生物相が厚く濃くなる時期で、 その賑やかさは冬の初めまで続く。

冬は透明度が安定してよくなり、生物ではやはり多種多様のウミウシが姿を見せ、それらの交接、産卵がよく観察できるだろう。

人気のダイビングポイント

イスズミ礁

 

南北にいくつもの根が並んだポイント。

 

根は大昔のサンゴ礁の名残である石灰岩でできていて、根と根の間は白く美しい砂地が広がっている。

ここでは毎年、数百匹ものチョウチョウウオの群れが見られる。

ポイントの中ほどにはアーチがあり、ホンソメワケベラに体を掃除してもらいに、多くの魚が訪れている。

 

対象:初級者~

最大水深:18m

エントリー手段:ボート

住崎

水深12から24mにかけて大小の根が点在する。

根には魚が多く、カゴカキダイやヨスジフエダイも群れている。

ヤギやトサカ類を探せばクダゴンベやガラスハゼが、ガンガゼの中にはガンガゼカクレエビも見つかる。

根の周囲ではハナイカが見られることもあり、砂地にいる共生ハゼも見逃さないようにしたい。

 

対象:初級者~

最大水深:24m

エントリー手段:ボート

備前

西側には広い砂地があり、共生ハゼ類が多く見られる。

ヤシャハゼやホタテツノハゼなど南方系ハゼの串本初記録種が多く出ているので、砂地オンリーで潜るマクロ派、フォト派ダイバーも多い。

 

対象:初級者~

最大水深:25m

エントリー手段:ボート

グラスワールド

ポイントの西側はキッカサンゴやハマサンゴ、南側は水深10m以浅からシコロサンゴなどが群生している。

ボートポイントでサンゴの群生が見られるのはここだけなので、ぜひ一度は潜ってほしい。

人気のイザリウオ類や、マニア好みのイトヒキベラ類やハナダイ類、フリソデエビなどの甲殻類も多く見られる。

 

対象:初級者~

最大水深:22m

エントリー手段:ボート

ヨリコバ

東西に延びる巨大な根を潜るポイントだが、潮が早く水深もあるので上級者限定で、海況の良いときのみ利用する。

キンギョハナダイやシラコダイ、キンメモドキが群れ、ハタ類などの根付きの大型魚や潮に乗って現れる回遊魚まで見られる。

根の北側は豪快なドロップオフで、壁にはソフトコーラルが群生する。

 

対象:上級者

最大水深:45m

エントリー手段:ボート

浅地

串本エリアの西端にあるポイントで、大物遭遇率が高いことで有名。

潮通しがよく、大型の回遊魚はもちろん、過去にはマンタやマンボウが出たこともある。

海中には南北に延びる大きな根があり、根の上ではキンチャクガニやカエルウオなども見られる。

根の西側は水深32mまで落ちる豪快なドロップオフだ。

 

対象:上級者

最大水深:35m

エントリー手段:ボート

島廻り

周囲が23mの海底まで落ちるドロップオフになった台地状の根が東西に延び、特に潮がよくあたる西側に魚や生物が多く集まる。

 

ポイントの西側に点在する離れ根もおもしろい。

ハナダイ類が群れていたり、テングダイや回遊魚が現れたり、キンチャクガニなどのマクロ生物がいたりと、見所満載のポイントだ。

 

対象:中級者~

最大水深:28m

エントリー手段:ボート

沖の吉右衛門

南北に大きな根が延びるているポイント。

 

根のトップが26m、ボトムで45mと水深が深く、しかも潮が速いため、上級者のみ。

しかし、サクラダイやスミレナガハナダイはこのポイント限定なので、年間わずか10回程度のチャンスを逃さないようにしたい。

マツカサウオやアキアナゴの群れなども見られる。

 

対象:上級者

最大水深:45m

エントリー手段:ボート

海中公園

串本海中公園の施設前に広がるビーチポイントで、水中にはガイドロープもあるので安心して潜れる。

海底にはクシハダミドリイシなどのテーブルサンゴの群落が広がり、そこに華やかなチョウチョウウオ類やスズメダイ類が泳ぎ、テ

ングカワハギやセダカギンポがいたりする。

砂地には共生ハゼも多い。

 

対象:初級者~

最大水深:12m

エントリー手段:ビーチ

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