
伊江島は沖縄本島・本部半島のすぐ沖に位置している。
島は東西に細長いピーナッツの形。
比較的平坦な地形で、島の中央には地元の人が「イータッチュー」と呼ぶ岩山・城山(標高172m)だけがやけに目立つ。
第二次大戦末期におこなわれた沖縄戦の悲劇をくぐり抜けてきた島だが、現在の島はとてものどかな雰囲気で、島を歩けば人々の明るい笑顔に必ず出会えるだろう。
伊江島でのダイビングは、現地のダイビングサービスを利用する。
ダイビングポイントはビーチ、ボートの両方があり、どこも手つかず感があって質が高い。
しかも、島の周りにポイントが点在しているから、風にも強く、台風の時をのぞけば1年中ダイビングが可能だ。
レベル的にも初級者から楽しめるポイントが多数用意されている。
伊江島の海は、ドロップオフが連続し、洞窟やクレバスが多数ある北側と、遠浅の砂地にサンゴの根が点在する穏やかな景観が広がる南側というように対照的。
海中環境が多様だから、マクロから大物まで驚くほど多様な魚や生物を見ることができるし、滞在中には雰囲気の違うポイントにいろいろ潜れる楽しさもある。

那覇泊港から伊江島・伊江港まで定期船で1時間15分ほど。
那覇空港から伊江島空港まで飛行機便もあるが、便数、定員が少ないので注意が必要。
また、本部町・本部港からの船便もあり、伊江港までは30分ほど。
本部港までは沖縄自動車道・許田ICから国道58号、 449号で。
3月になり、南寄りの風が吹き始めると本格的なダイビングシーズンの始まり。
水温も22℃~23℃に上がる。
コブシメの産卵が見頃なのもこの頃だ。
サンゴの産卵がある6月頃には、運が良ければジンベイザメに出会えることもある。
夏は水温が28℃まであがり、秋でも26~24℃ほどある。
回遊魚はこの頃がベストシーズンで、イソマグロやツムブリ、カスミアジなどが見られるだろう。
島の北側にある地形のポイントは4月から10月までがお勧め。
冬は北風の影響で南側のポイントが中心になる。
透明度がよく、サンゴも美しさも一際映えるだろう。
また、ザトウクジラが島の周囲に現れるので、 ホエールウオッチングも楽しめる。
豪快な地形と豊富な生物が見られ、伊江島で最も人気があるポイント。
海底にはドロップオフがあり、エッジでは 1m級のロウニンアジやイソマグロに遭遇できることがあり、壁沿いにはタテジマヤッコの群れやスミレヤッコが見られる。
上級者は深場でベニヒレイトヒキベラやチビハナダイなどのレアものを探そう。
対象:中級者~
最大水深:30m
移動手段:ボート
浅場から深場まで地形が変化に富んでいて、アーチやトンネルも楽しめるポイント。
多様な環境があるから魚や生物も多く、中層にはカスミチョウチョウウオが舞い、オドリハゼやパンダダルマハゼ、オイランヨウジやシモフリタナバタウオなど人気の高い種類も見られる。
枝サンゴで甲殻類を探すのも楽しい。
対象:初級者~
最大水深:25m
移動手段:ボート
海底にはガレ場のなだらかな斜面が続き、マクロ系の魚や生物が豊富。
浅瀬ではキンチャクガニやフリソデエビ、イトヒキベラの仲間、ハダカハオコゼ、ヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウ、ニシキアナゴなどが見られ、クマドリイザリウオ、イザリウオモドキ、タツウミヤッコ、ボロカサゴが出たこともある。
対象:初級者~
最大水深:30m
移動手段:ボート
ハナゴンベやカスミチョウチョウウオの群れが見られるドロップオフを降りると、途中の壁面に直径15mほどのドームがある。
中ではオイランヨウジやアカマツカサなどが見られる。
また、5つの出入り口から差し込む太陽光線が幻想的な雰囲気を作り出し、入り口近くのブルーのグラデーションも非常に美しい。
対象:初級者~
最大水深:25m
移動手段:ボート、ビーチ
真っ白な砂地にサンゴの根が点在するポイント。
根にはスカシテンジクダイなどが群れ、ケラマハナダイ、カシワハナダイ、フタイロハナゴイも居着いている。
また、砂地でもリュウグウベラギンポなども見られる。
水深は15m前後だからのんびり長時間潜ることができ、ウォッチング派やフォト派も満足できる。
対象:初級者~
最大水深:18m
移動手段:ボート
天然の湧水(ワジー)が出る場所なのでこの名前があり、海底では大きな根が沖まで伸びている。
ヤッコやチョウチョウウオの仲間が多く、シモフリタナバタウオなども見られるだろう。
サンゴの群生も見事で、直径9m以上の巨大キノコのようなハマサンゴもある。
6月頃ならナイトでサンゴの産卵の観察もできる。
対象:初級者~
最大水深:21m
移動手段:ビーチ