
メキシコ・カルフォルニア半島の南端のラパス。
16世紀から港町として発展してきた南バハ・カリフォルニア州最大の町であり、現在の州都でもある。
赤土とサボテンに囲まれた大地と青い海、陽気なメキシカンが、アジアや太平洋周辺のダイビングスポットとは全く違う雰囲気を醸し出している。
ダイビングポイントは、半島とメキシコ本土に挟まれた広大なコルテス海に点在する島の周辺となる。 見られる魚も日本人には馴染みのない魚も多く、ベテランダイバーでもここに来れば多くの新しい発見があるに違いない。
また、ここでのダイビングは、魚を見るだけではなくアシカと戯れることが大きな目的となる。
小さな岩山に、それこそ何百匹ものアシカたちが住んでおり、子アシカたちがダイバーと遊んでくれるのである。 ここまでアシカと触れ合える場所は、世界中探してもそうはないはずだ。
もうひとつ、ラパスやさらに南のカボサンルーカス周辺ではクジラやイルカ、ジンベエと出会うことができる。
クジラの場合は、ダイビングのシーズンとは外れるが、ウォッチングツアーの人気は非常に高い。
ダイビングの後は、街のカフェやレストランで、メキシカン・ミュージックを聞きながら、さまざまなタコスに舌鼓を打てば、遠くはるばる来た実感が沸々と湧いてくることだろう。
日本からは、まずアメリカ・ロサンゼルスまで飛び、そこから《エア・カリフォルニア》でラパスへ移動する。
ロサンゼルスからラパスまでは約2時間ほどだ。
ラパスでのダイビングはほとんどがボートダイブとなる。
ビーチダイブは、キャンプダイブの拠点となるエスプリットサント島のキャンプ場前のビーチ程度。
ボートダイビングのポイントは、ラパスの街から1時間半から3時間ほどかかる沖合にあるので、たいてい、朝に出港して、夕方帰港するというパターンになる(キャンプダイビングの場合は、昼食時に宿泊地に戻ってくる場合もある)。
また、1~2泊程度のショートクルーズや1週間程度のクルーズもある。
1日のダイビングはポイントによって2ダイブと3ダイブの場合がある。
アンカリングでのダイビングが中心となる。
南の海とはいえ、思ったより水温の低い場合も多く、4~7月は5mmのウエットスーツが必要となる。 ただ、水温の上がる8月くらいからは3mmでも OK。
子アシカと遊ぶ際は、手先を軽くかじってくる場合もあるので、グローブを着けていたほうがいい。 また、逆に何でもくわえて持っていってしまうので、余計なものは身に付けておかないほうが無難。
エルバホなどでは、中層を泳いでハンマーヘッドを見ることになるので、中性浮力は必須。
アシカと遊びたいのであれば、アシカは赤や黄色、ピンクといったあざやかな色がすきなので、そういった色を身に着けていれば寄ってくるだろう。
スノーケルやフィンを振ると興味をそそりやすい。
子アシカがフレンドリーだからとはいえ、ヒゲを触ってはダメ。
身体ならばだいじょうぶだが、ヒゲはさすがに怒るらしい。
また、大きな大人のアシカには決して近寄らないように。

ラパスは、亜熱帯砂漠気候で、5~11月が夏となり気温25度以上、12~4月が冬となる。 6~9月は雨季とされるが、日本の梅雨のように降り続くことは少ない。
通常1日の気温の差が激しく、 日中暑くとも、夜は寒いということも多い。
アシカは、「ロスイスロテス」なら、常に数百匹のアシカがいるので、いつ行っても見ることはできる。 だが、遊ぶとなると、やはりシーズンがある。
前年や前々年に生まれた子アシカなどは、いつでも遊んでくれるが、その年の6月ごろに生まれたばかりのアシカは、遊び出すのは9月以降になる。
注意すべきシーズンは、6、7月。
この時期は子供が生まれる時期なので、親アシカが神経質になり警戒しているので近づかないほうがいい。
特に棚の所はテリトリーなのであまり近づかないこと。
その他の生き物では、4月はキングエンジェルフィッシュなどや、ブルースポッテッドジョーフィッシュ、 ブルーバンデッドゴビー、レッドヘッドゴビー、ウミウシなどの小さい魚もすごく多くなり、「エルバホ」のハンマーヘッドも水温が低いからよく見られる。
GWは水温22℃程度、気温33℃程度。
6月頃になると、ホースアイジャックやバラクーダなどが多くなる。
ハンマーヘッドもまだ大丈夫。
ただ6月はプランクトンが多くなるから透明度があまりよくない。 7月は、水温25℃くらい。透明度もよくなってきて、15mほどになる。 8月は透明度15~20mほど。7月の中旬くらいから、ハンマーヘッドも見られるようになる。
10月の終わりくらいからは、水温が下がってくるので、ハンマーヘッドの水深が上がってきます。
ハンマーヘッドは、だいたいいつも8~11月くらいがベストシーズンとなる。
11月を過ぎると、外海は風が吹いてくる。この頃から春先まではダイビングにはあまり適さない。 だが、12月を過ぎた頃からがザトウクジラやコククジラのウォッチングのシーズンとなる。
エスプリットサント島のすぐ北にある、岩でできた2つの小山を低い岩板でつなげたような小さな島。
北側は潮が通るため流れがあるが、南側は流れもなく穏やか。 アシカが遊んでいるのはこの南側。


ここはナショナルパークなので、釣りや漁から守られているため、魚などの生き物が多く、島の北側では、カツオやハタ、バラクーダの群れ、マンボウなどの大物から果てはマンタなども見られている。
大きな島の先端では、きれいなソフトコーラルが見どころで、小さな島の真ん中辺りには、北側から南側に抜ける穴がある。
マクロ系は通年OKで。ブルーバンデッドゴビー、ブルースポッテッドジョーフィッシュ、クダゴンベイザリウオなどが見られる。
アシカのみならず生き物までも楽しいので、ここで終日ダイビングしても飽きることはないだろう。

「ロスイスロテス」からさらに北に15~20分ほど行ったラパスの代表的なポイント。
パラオの「ブルーコーナー」とも並び称される大物スーパースポットで、うまく当たれば、50匹ほどの群れをなしているハンマーヘッドの姿を見ることができる。
海面上からは何も見えないが、水底に3つの隠れ根がある。
最大水深は60mで中層を泳いでハンマーヘッドを探す。
ハンマーヘッドは常駐しているので、見られる可能性が非常に高い。

他にマグロ、アジ、カジキ、マヒマヒをはじめ、時にはカジキとかヒメイトマキエイなどが見られるという。
エスプリットサント島とカリフォルニア半島の間にあるポイント。
サンゴが付く隠れ根があり、周りは砂地に囲まれている。
フィッシュウォッチングに最適なポイントで、砂地にはチンアナゴのコロニーがあり、サンゴがびっしりと付く根には、メキシカンゴートフィッシュ、スポットテールグラントの群れが漂い、サンゴのガレ場を除くと、さまざまなマクロなどが見られる。 水深は深くても10m程度なので、ビギナーダイバーから楽しめる。
ラパスの東側にある直径20mほどの小さな島で、「ラ・レイーナ」とは島にある灯台の名前。
島の周りは岩場で、その沖はところどころに飛び根ガレ場と砂地となっている。 このバラエティに富んだシチュエーションでさまざまな魚たちを見ることができる。
また、ここはマンタの乱舞で一躍有名になったポイントで、近寄ったり、ランデブーできることもある。

エスプリットサント島の東に位置するポイント。
ドロップオフに巨岩が横たわるというダイナミックな景観のポイント。
運が良ければ、100匹近い小型マンタに出会うことができる。
また、シイラやウミガメも見られる可能性も高い。

エスプリットサント島にあるキャンプサイトの目の前のビーチポイント。
遠浅の砂地で、水深は深くても12~14mほど。
右の岸伝いを沖に向けて出ていくと、クダゴンベやイザリウオ、ジャイアンドダムゼルや、コルテスエンジェルフィッシュ、パナマグレースビー、バースポットカーディナルフィッシュ、ワインバンデッドクリーナーゴビーなどが見られる。
砂地ではチンアナゴのコロニーや頭がこぶしほどの大きさがあるフィンスポッテッドジョーフィッシュが見られる。