その昔、クルーズで行なうダイビングがメジャーな存在ではなく、「ジンベエザメを見る」という行為が非常に激的だった頃(今でももちろんそうですが)、ジンベエザメが高確率で見られるスポット「エクスマウス」はダイバー憧れの地でした。プランクトン豊富な海を好むジンベエザメ。撮影される写真はどうしても濁った水中のものが多かった中、エクスマウスで撮影されたものはほとんどが抜群の透明度。ヘリコプターで上空からジンベエザメを探しボートに伝えるという壮大なジンベエスイムにも「スケールの大きさ」を感じずにはいられませんでした。
今回、紹介するのはその「エクスマウス」のある西オーストラリア。一言で西オーストラリアと言っても国土の1/3もある広大なエリア。拠点をどこにするかで愉しみ方や過ごし方は随分と変わってくる。編集部として長期取材に出たい気持ちを抑えつつ今回は日本でお留守番。カメラマン・峯水亮氏が駆け抜けた3900kmもの旅をダイジェスト動画で紹介します。
まずは首都パースから北へ移動すること250キロ。独創的な地形が目をひく「ピナクル」。砂漠の中に突如出現する岩石のようなもの、実は風化した原生林。以前は海岸線だったとも言われてるこの地、CMやドラマにも数多く出ているので見たことがある方も多いのでは。 そして、パースから北へ850キロ。原始の生物・ストロマトライトが生息するシャークベイへ。ストロマトライトは、藍藻類と呼ばれる微生物に海水や石灰砂が堆積して成長したもので、地球上で始めて酸素を造ったとされている。地球上でストロマトライトが確認されているのはここだけ。今もなぜ生息しつづけているかは謎だそうだ。そのシャークベイにあるのが、イルカで有名な「モンキーマイア」。楽しそうに人と遊んでいるイルカ。これ、すべて野生のイルカ。なんだがすごいぞ!西オーストラリア!!
なんだかダイバー以外の人でも自慢できる写真が撮れそうな光景…。こんな年賀状出してみたいですね。 西オーストラリアは野生動物と人間がうまく共存して暮らしている場所。それを象徴するかのような光景が州都・パースで見られる。それがパースからボートで約30分ほどの場所にある「カナック島」と呼ばれる無人島に住むオーストラリアアシカだ。そのフレンドリーさは文章で書くよりも映像で見て頂いた方が説得力あるので早速どうぞ!
どうです?これが大都会で見られる、日本で言う東京湾で見られるようなもの。是非、見習いたい光景ですね。 そして、かの有名なエクスマウスへ。パースからは北へ1270キロ。ジンベエザメはもちろん、マンタや独特な固有種など様々な生物を見ることができる。クジラの回遊ルートとしても知られており、ザトウクジラやセミクジラがやってくる場所でもある。 そんなエクスマウスの水中動画をお楽しみください。
いかがでしたか?ここでしか見られない貴重な自然が豊かに残っている西オーストラリア。その自然と共にら暮らす人々の姿に今後の地球環境の守り方を教えられたような気になります。いつか是非行きたいっ。
~次号予告~
こんな所にこんな魚が!!! 脅威の巨大魚をリサーチ
YUKITAKA ONO
某ダイビング雑誌編集部、営業部を経てダイブネットへ。 ただ、生き物が好きなだけでこの業界に飛び込み現在に至る。 海と生き物とアルコールとパンクロックを愛する見た目は40代、メタボリック街道まっしぐらの34歳。